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【大宮vsG大阪プレビュー】大宮は縁起のいいスタジアムにG大阪を迎える…G大阪にとって大宮は2012年以来負けなしの”お得意様”

2017.09.15

前回対戦はG大阪が完封勝利。16分の井手口陽介(8番)のミドルシュートを皮切りに大量6得点を奪った [写真]=J.LEAGUE

大宮アルディージャ 過去に“大物食い”を成し遂げたスタジアムで、打倒G大阪を狙う

【プラス材料】
 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でのG大阪戦は、カップ戦で1回経験がある。2013年10月13日の天皇杯3回戦、大宮はスコアレスで突入したPK戦を4-3で制している。当時からプレーしている菊地光将や和田拓也には、悪くないイメージが残っているはずだ。ここ数年、年1回開催が恒例となっている熊谷でのホームゲームは、3-2で川崎を撃破した昨年の激戦や、2年前に鹿島を突き放した粘りの勝利など、“大物食い”の印象もある。

 伊藤彰監督は中盤の底にアンカーを置く4-3-3を採用してきたが、前節の鹿島戦で初めて4-2-3-1のオプションを試した。これは組織的な守備を意識したシステム変更で、首位の鹿島を相手に一定の成果を得た。格上と言えるG大阪との戦いに新布陣で臨んで流れをつかみ、そこからのカウンターで少ないチャンスをモノにする試合展開も予想できる。


【マイナス材料】
 シーズン途中に伊藤監督が就任して以降、公式戦12試合連続得点を記録していたが、このところ持ち味であるはずの攻撃力を発揮できていない。リーグ第23節、鳥栖相手に0-3の完封負けを喫すると、前節は鹿島相手に0-1で敗れている。守備からのビルドアップや中盤の組み立てなどゴールの手前までは機能しており、ポゼッション率で優位に立つ時間帯もあるが、最も大事なゴール前での“最後の締め”が足りない。リーグ戦25試合消化時点でのシュート190本はリーグ最低だ。

 リーグ戦も終盤になり、選手たちのコンディションが気になる。前節の鹿島戦で負傷したM・トスカーノはチーム練習に復帰しているが、疲労の蓄積などもあり河本裕之や茨田陽生は万全とは言えない。

文:totoONE編集部

ガンバ大阪 代表選手たちのコンディションが回復したのは大きな収穫

【プラス材料】
 リーグ前節の神戸戦(1-2)は、代表戦から帰国後、中1日で試合を戦ったGK東口順昭、DF三浦弦太、MF井手口陽介をはじめ、チーム全体の動きが重く走り負けた印象も。その疲労感がこの1週間でしっかり拭われたことが第1のプラス材料だろう。

 また、長谷川健太監督が「残り試合数を考えても、ここから先は実績や結果より、コンディションのいい選手、練習からしっかりやれている選手を起用したい」と宣言しているのは、計算できる選手が増えている証拠。カップ戦で存在感を示したMF泉澤仁やMF市丸瑞希をはじめ、DF初瀬亮らフレッシュな選手の起用も十分に考えられそうだ。

 今節対戦する大宮とは、J1リーグ戦では2012年以来負けなし。過去通算対戦成績でも14勝1分6敗と大きく上回る相手だが、4月にホームで6-0と大勝した時から監督も交代し、違うチームになっている。油断なく試合に入り、先行したい。

【マイナス材料】
 前節の神戸戦では先発していたFWアデミウソンが、グロインペインの痛みを訴え戦線を離脱。長谷川監督によれば「グロインと言うと範囲が広すぎますが、本人曰く下腹部に痛みがあるのは間違いない。本当に完治を目指せば数ヶ月かかるはずですが、それをどのくらいで戻すかは今後、メディカルと相談して見極めていく」とのこと。今節はおろか、長期離脱の可能性もありそうだ。

 『攻撃』に感じる停滞を払拭する上で、人を代えるのは発奮材料の1つになるはず。だが、ファン・ウィジョの加入以降いろいろな組み合わせ・システムを試してきたとはいえ、未だ爆発的な強さは見られない。それを残り試合でいかに探っていくかは、今節をはじめとするJ1リーグの終盤戦や、戦いを残すカップ戦に向けても課題になりそうだ。

文:totoONE編集部

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