前回対戦で決勝点を挙げたのは柏の中川寛斗(左から2人目)。前半終了間際にヘディングシュートを決めた [写真]=J.LEAGUE
■浦和レッズ 堀孝史監督の就任以降はポジション争いが活性化
【プラス材料】
8月は中3日、あるいは中2日という休息を取るだけで精一杯の過密日程が長く続いたが、柏戦に向けてはようやく中5日で準備を進めることができた。
代表活動によりリーグ戦が中断となったなかで行われたルヴァンカップ準々決勝ではC大阪にベスト4の道を譲った。とはいえ、両者の差を分けたのはアウェイゴール差であり、直近のホームゲームでは内容的にもある程度の手応えがあるパフォーマンスが見られた。
堀孝史監督になってからはポジション争いが活性化した。ベテランの平川忠亮も「監督が堀さんに代わってからメンバーに入るようになり、いつ使われるだろうと楽しみにしながらトレーニングに励めている」と話すように、選手たちの意欲が高いのもプラスだ。
【マイナス材料】
8月は過密日程が続いた影響もあるだろう、現在浦和はけが人が多く出ている。
痛みを抱えながらプレーしていた宇賀神友弥はベンチに入れない時期が続いている。柏木陽介は8月23日に行われたACL川崎戦のウォームアップ中に左足付け根に痛みを訴えて急遽欠場し、3日のC大阪とのルヴァンカップ準々決勝にも出ていない。加入してからすぐにディフェンスラインで奮闘していたマウリシオも8月30日のルヴァンカップC大阪戦で負傷交代。那須大亮、ズラタンもけがで戦列を離れるなど、チームマネジメントを施すうえでは厳しい状況となっている。
また、出場を続けているとは言え、興梠慎三もFC東京戦後に「痛みはものすごく抱えているが、やれなくはないのでやっている感じ」と明かしたように問題を抱えながらプレーしている状況だ。
文:totoONE編集部
■柏レイソル 「残り10試合、自分たちは全部勝つつもり」
【プラス材料】
8月のリーグ戦は3勝2分と無敗で乗り切り、リーグ戦は6試合負けなしを継続している。
けがから復帰したハモン・ロペスとユン・ソギョンの復調と、新戦力キム・ボギョンのフィットにより、この夏場の戦いぶりは明らかに以前からのパワーアップを感じさせている。そこに好調のクリスティアーノと伊東純也が絡む攻撃は、リーグでも屈指の破壊力を有すると言ってもいい。
この中断期間中も、新たな取り組みにチャレンジするというよりは、これまでやってきたことの再確認と、選手各自がプレーのクオリティー向上を見据えて、意識高くトレーニングに打ち込んだ。キャプテンの大谷秀和が「残り10試合、自分たちは全部勝つつもり」と意気込みを語るように、逆転優勝へ向けて選手のモチベーションは非常に高い。
【マイナス材料】
埼玉スタジアム2002は2012年以来5連敗と、柏にとっては鬼門。
しかも、今節は守備の要であるセンターバックの中谷進之介を出場停止で欠く。守備面のみならず、ビルドアップの起点にもなれる中谷の不在は最大の懸念材料だ。その中谷が出場停止になった原因は、リーグ前節の新潟戦におけるスローインからのミスが引き金となっており、そもそも新潟に先制を許した原因もイージーなパスミスによるものだった。
ホームで、最下位相手に勝ち点3が必要な試合でありながら、勝敗を左右する軽率なミスが生じてしまうあたりは、若いチーム特有の未熟さゆえ。新潟戦は数的不利のなかで辛くも追いつき、なんとか勝ち点1を積み上げたが、浦和相手にイージーミスが生じれば、間違いなく致命傷となる。
文:鈴木潤
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