2017.08.30

【ライターコラムfrom岡山】大混戦のJ1昇格PO進出へ…“熱血漢”の篠原弘次郎がチームに活力をもたらす

熊本戦で1カ月ぶりに復帰した篠原は精力的なプレーで完封勝利に貢献した [写真]=J.LEAGUE
『J参入初年度からファジアーノを追いかけて9年目。広島と岡山を行き来しながら『EL G0LAZO』等で記事を執筆し、選手たち熱き想いを届けるWEBマガジン『ファジラボ』を運営中。』

 1カ月ぶりの復帰戦に臨んだDF篠原弘次郎は、離脱する前と変わらぬ熱量を発してロアッソ熊本の攻撃をシャットアウトし、チームの5試合ぶりの勝利に貢献した。

 篠原の不在を埋めていたDF竹田忠嗣が前節の松本山雅FC戦で負傷を負って離脱したこともあってまだ実戦を積めていない状況での復帰となったが、長澤徹監督はトレーニングで状態を見極めて「試合勘とかもいろいろあるんですけど、そんなに繊細なタイプでもないですし大胆にやってくれればいい」と起用を決断。

 その指揮官の信頼に応えるべくピッチに立った篠原は、「コンディション的にはまだまだですけど、気持ちの部分でチームに活力を与えたい」と気迫を込めてプレーし、試合後には「監督がこうやって使ってくれたんで、その気持ちに応えるためには勝ちと無失点が非常に大事だと思っていた。とりあえず結果が出て良かったです」と充実した笑顔を浮かべた。

「気持ちの部分でチームに活力を与えたい」を語った篠原。昇格POへラストスパートを目指すチームに活力を注入する [写真]=J.LEAGUE

 シーズン終盤にラストスパートを目指すチームに活力を注入する。篠原は自分が果たす役割をしっかりと整理して戻ってきた。岡山は8月、苦しい戦いが続いた。7月に5試合で4得点を挙げて『明治安田生命JリーグMastercard priceless japan 月間MVP』を受賞したFW赤嶺真吾をはじめ、負傷離脱者が相次いで攻撃の迫力が低下。松本戦はホームで0-0のドローに終わり、長澤監督も「手堅くやりながらも積極的に出ていくこと」を今後のポイントに掲げている。

 そんなチームの戦いぶりをスタンドで見ていた篠原は、「試合自体はそんなに悪くなくて、やっていることは間違っていない」としつつ、「最後のところでのパワーというかチーム全体の勢いが欠けている。そこを自分が入ってどれだけ変えれるかだと思っていますけど、元気よくやって活力を与えるのが自分の良さ。それを出していったらチームのプラスになる」と語る。負けん気の強さを前面に出して相手に立ち向かっていく自分のキャラクターをそのままチームのエネルギーへと変換していくつもりだ。

 J1昇格プレーオフ出場を争う戦いは例年にも増して大混戦のまま残り12試合を迎えた。「こっから引き分けで終わっていいような試合は一つもないし、勝ちだけを求めてやりたい。どんだけ試合内容が悪くても最後に結果を持ってこれるような戦いをしていかないといけない」と一戦必勝を誓う篠原は、甲高い声をピッチに響かせてチームを鼓舞し続け、勝利へと邁進していく。

文=寺田弘幸

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