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【ライターコラムfrom横浜FM】12戦無敗の横浜FM、さらなる躍進のキーマンは“右サイドの矢”マルティノス

2017.08.16

在籍2年目を迎えた横浜FMのマルティノス [写真]=JL/Getty Images for DAZN

 明治安田生命J1リーグ第19節・清水エスパルス戦、そして第20節・アルビレックス新潟戦で初となる2試合連続得点を決め、今季のゴール数を5得点としたマルティノス。来日1年目のゴール数(4得点)を早くも上回り、齋藤学とともにトリコロールの両翼を担う最重要人物となっている。

 キュラソー代表にも招集される快足スプリンターの持ち味が最大限発揮されるのはカウンターの場面だ。相手陣内にスペースがある状況で、ランニングスピードとドリブルスピードがほとんど変わらない。相手DFにとって厄介な選手となり、その速さはボールを持たずにスプリントする味方選手も「マルちゃん(マルティノス)が前にいるところからでは追いつかない」(松原健)と苦笑いするほど。同じレベルのスピードを有するのは齋藤のみで、ほぼ独壇場となって相手ゴール前に突入するというわけだ。


清水戦ではカウンターから一人で持ち込みフィニッシュ [写真]=JL/Getty Images for DAZN

 今季はフィニッシュワークにも成長の跡が見られる。右45度からファーサイドを狙うシュートに磨きがかかり、第6節・ジュビロ磐田戦では不得意なヘディングゴールを叩き込んだ。第17節・大宮アルディージャ戦ではカウンターから利き足とは反対の右足でゴールネットを揺らすなど、ゴールパターンも豊富になった。

 加えて、今季途中からは齋藤と左右のポジションを入れ替えるなどプレーの幅も広げている。左サイドに移ってからスピーディーな縦突破から高速クロスをゴール前に供給。ウーゴ・ヴィエイラや齋藤の決定機をお膳立てしている。ポジションについては「試合のシチュエーションによって位置を入れ替えることができるし、どちらでなければダメということもない」と柔軟な姿勢を示し、利き足の異なる齋藤とマルティノスが相手により一層の脅威を与えている。

キレのあるドリブルと左足は相手チームの脅威に [写真]=JL/Getty Images for DAZN

 ここまで5ゴール4アシストと多くの得点に絡み、シーズントータルの目標を「8ゴール8アシスト」に設定している。昨季、10ゴール8アシストをマークした齋藤はリーグのベストイレブンに選出された。つまり今季ここまでは攻撃陣のMVP級の働きを見せていることになる。

 マルティノスの勢いがさらに加速するとしたら――。チームが目標に掲げる『来季のACL出場権獲得』、そしてさらに上にある大目標に近づく決め手になるかもしれない。

文=藤井雅彦

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By 藤井雅彦

横浜F・マリノスを徹底分析するWEBマガジン『ザ・ヨコハマ・エクスプレス』主筆

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