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【仙台vs甲府プレビュー】仙台はブラジル人FWクリスランが好調…甲府のブラジル人FWウイルソンは古巣相手に本領発揮なるか

2017.06.02

仙台はブラジル人FWのクリスランが好調。リーグ戦ではここまで6ゴールを挙げる働きを見せている [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

ベガルタ仙台 5月31日のルヴァン杯が休みで調整十分

【プラス材料】
 5月24日のルヴァン杯札幌戦に続き、28日のリーグ前節の新潟戦でも逆転勝ち。公式戦の直近2試合はいずれも2-1で勝利を収めている。リーグ戦としては4試合ぶりの勝利はチームを勢いづけるはず。前節の新潟戦に続きホームで戦えるのはメリットと言えるだろう。

 好調さが目立つ選手の一人が、新潟戦で2得点を決めたクリスランだ。ルヴァン杯で先発したために新潟戦では途中出場だったが、短い時間で2ゴールという結果を出した。しかも決勝ち点となった2点目は、永戸勝也のクロスを魔法のようなトラップからボレーで叩きこんだインパクト抜群のゴール。視覚的にも、心理的にも、チームを勢いづけた。


 5月31日のルヴァン杯が休みで、体力十分な状態で甲府戦を迎えられるのも強みだ。

【マイナス材料】 
 リーグ前節の新潟戦では、守りを固めてカウンターを狙う相手に対して終盤まで苦戦。パスミスを引っかけられてカウンターを受け、先制点を許すという展開を経験した。

 今回の相手である甲府も、守備を重視して仙台のビルドアップのミスからカウンターを狙うことが予想される。カウンター対策は十分か、そしてカウンターを受けないような、奪われにくいような攻撃のビルドアップができるかどうかが勝負のポイントとなるだろう。

 また、島川俊郎やウイルソンといった元仙台の選手が古巣戦で張り切ることにも注意が必要だ。特に2012年から16年まで仙台に在籍していたウイルソンは、仙台守備陣の癖を熟知する強敵だ。この決定力の高いストライカーを止めなければならない。

文:totoONE編集部

ヴァンフォーレ甲府 リーグ前節のFC東京戦に引き分け、連敗を2でストップ

【プラス材料】
 甲府はリーグ前節のFC東京戦を1-1の引き分けで終え、連敗を2でストップ。今季のリーグ戦では初先発だった島川俊郎、小出悠大も破綻なくプレーを終え、底上げを感じさせる試合になった。FC東京戦は軽い筋肉系のトラブルで不動の右ウイングバック松橋優が欠場したものの、仙台戦は問題なく間に合う見込み。

 また、仙台はFWウイルソンが昨季まで5年にわたってプレーしていた古巣でもある。ウイルソンンは今季まだ1ゴールにとどまっており、前節は後半ロスタイムに勝ち越しの絶好機を逃す悔しさも味わった。しかし守備も含めたトータルの貢献は甚大で、吉田達磨監督の評価も高い。夏場を得意とする特性からも、そろそろ本領を発揮するのではないだろうか。

【マイナス材料】
 甲府は第13節を終えてJ1最多タイの5引き分け。チームの地力を考えれば悪くない試合を続けている一方で、ゴールを決める、勝ち切るというところの物足りなさは否めない。

 FC東京戦で堀米勇輝が今季リーグの2点目を決めたものの、複数得点は彼だけ。10得点はJ1で下から2番目の少なさで、攻撃はセットプレーやこぼれ球からのミドルシュートなど”飛び道具”に頼る部分が大きい。

 守備は総じて機能しているが、今季14失点のうち7失点がセットプレーからで、ここもテコ入れが必要だ。また、センターバックの新里亮はFC東京戦の負傷で出場が危ぶまれる状況。もっとも、右センターバックは小出悠大、新井涼平、畑尾大翔、土屋征夫ら候補が複数おり、そこまで大きな不安要素にはならないだろう。

文:大島和人

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