FC東京はリーグ戦は3戦勝利なし。はずみをつけるべく、FWピーター・ウタカを先発で起用する可能性も [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
■清水エスパルス エースの鄭大世が脳しんとうの影響で欠場か
【プラス材料】
5月31日に行われたルヴァン杯のFC東京戦では2-1で勝ち点3を得た。今季の公式戦ホーム初勝利と同大会初勝利をつかんだのは大きなプラスだ。
小林伸二監督は、チームの流れを回復させるために消化試合ながらリーグ戦メンバーを多く出場させたが、その賭けが当たって、FC東京との2連戦に向けてムードはかなり良くなった。戦術面でも、少し守備から入る形で臨んだことが成功し、日曜日の再戦に向けた方向性はつかめている。
また、この試合で先発したセンターバックの急造コンビ、カヌと村松大輔が持ち味を出し合って良いプレーを見せたことは、センターバックにけが人が続出しているなかでは好材料だ。ルヴァン杯の74分から出場したチアゴ・アウベスも、切れのあるプレーでFC東京の守備陣を翻弄し、セットプレーからの初アシストを記録。セットプレーでの得点の可能性も試合ごとに高まっている。
【マイナス材料】
鄭大世が31日の試合中に頭を強打して負傷交代。翌日の情報では思ったほど重症ではなさそうで、不幸中の幸いというところだが、脳しんとうもあるので今節の出場は厳しい見込み。ここまで攻守に高い貢献度を見せ、精神的な柱でもあった存在が急に抜けるのは不安要素だ。
ただ、他の選手たちの「やらなければ」という意識が高まる可能性もあり、どちらに転ぶかが注目される。鄭の分もチアゴのマークが厳しくなることが予想され、その意味でも他の選手の頑張りがカギを握ることになる。
また、リーグ戦では2試合連続で3失点を喫しており、一瞬の隙を見せたところから失点している場面が目立つ。そこは組織というより個人個人の問題が大きいので、短期間でどれだけ改善できるかという部分が勝敗を分けそうだ。
文:totoONE編集部
■FC東京 「チームとして決して後退しているわけではない」
【プラス材料】
リーグ前節の甲府戦は、セットプレーのチャンスを生かし、髙萩洋次郎が初ゴールをマーク。第12節の神戸戦に続いて、早い時間帯に永井謙佑が先制点を奪った。5月31日に開催されたルヴァン杯の清水戦でも、小川諒也がJ1カテゴリーでの初ゴールを決めている。彼らの得点はチームとしての進歩の証と言えるだろう。
リーグ戦はここ3試合、勝ち点3をつかむことはできていない。しかし、GKの林彰洋は「チームとして決して後退しているわけではない。前向きなチャレンジを続ける中でミスが出ている」と、現状を冷静に分析する。その林自身が安定したパフォーマンスを見せ、決定機を防いでいることも、心強い材料だ。
攻撃面では、あと一つ歯車が噛み合えば、というシーンが続いているだけに、きっかけがほしいところ。はずみをつけるために、ピーター・ウタカを先発で起用する可能性もある。
【マイナス材料】
31日に行われたルヴァン杯の清水戦は、メンバーをターンオーバーする形で臨んだが、1-2で逆転負けを喫した。そこから中3日の今節は、同じアウェイで同じ相手との対戦となる。まずは、ルヴァン杯での敗戦を引きずらないことが必要だ。
ここのところ、チームとして先制点を奪った後の戦い方に課題が残り、追加点を奪うことができていない。どこか覇気や勢いがなく、相手の激しいプレッシャーや闘志の前に、押し込まれる場面も見受けられる。何より「1失点を許すと下を向く」状況が続いていることは気掛かりだ。
球際の厳しさや走りきることを含め、本来のチームがめざす「チャレンジャーとして勝負にこだわる姿勢」を取り戻せなければ、勝利は遠のく。
文:totoONE編集部
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