2017.05.25

【ライターコラムfrom山形】“愛媛コンビ”阪野豊史と瀬沼優司の幸せなライバル関係

今季、愛媛から加入した阪野豊史(左)と瀬沼優司(右)は新天地でもライバルとして切磋琢磨している [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
広告代理店等勤務を経てコピーライターとして独立。2006年からサッカー取材を始め、モンテディオ山形を中心にライティングを行っている。仙台市在住。将棋×サッカーコラボに傾倒する“観る将棋ファン”。

 点の取り合いになったゲームを3−2で制したJ2リーグ第15節レノファ山口FC戦。ヒーローインタビューのマイクを向けられたのは、93分に劇的な勝ち越しゴールを決めた瀬沼優司と、途中出場で2点目をあげた永藤歩だった。しかし、前半にコーナーキックから先制点を取ってチームに勇気を与えた阪野豊史のことも忘れてはいけない。前節の松本山雅FC戦では右からのクロスを強さと技術で収めて前を向き、チームに勝利をもたらすゴールを決めた。第7節大分トリニータ戦の決勝点を最後にゴールから遠ざかっていた阪野だが、ここへ来ての2試合連続ゴールで、チームの連勝に貢献している。

 山口戦後、阪野は「守備の負荷をちょっと落としてから、攻撃にだいぶ力を使えるようになった」という言葉で自分の“変化”を説明した。開幕からずっと先発出場を続けてきていたにも関わらず、連戦の疲労も考慮されたのか、第12節名古屋グランパス戦、第13節ツエーゲン金沢戦はベンチスタート。しかし先発から外れたその2試合で、このチームにおける自分の仕事を客観的に見ることができた。

「自分が出ていない時、そんなに追わなくても守備がうまくいっていたし、自分のやりかたと比べて、そういう判断もありかなということもあった。(守備で)頑張りすぎて疲れて攻撃できないよりは、効率良く守った方がいいかなと思って、そうやってからはけっこう攻撃に力を出せている」

 全員で守り、全員で攻めるモンテディオ山形のサッカーを体現するように、最前線の阪野もまた守備に奔走する。「高い位置でボールを失ったら徹底して潰しに行く」など、木山隆之監督がこのチームのスタイルのベースにしようとしている約束事を外すことは決して許されない。それはわかった上で、いかにうまく、賢く守備をして、いざという時に攻撃のパワーを最大で出力するか。その微調整の仕方を会得しつつある。そういうことなのだろう。

山形では、瀬沼(中)と阪野(右)はともにチームトップの4ゴールを記録 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 これで今季4点目。昨季愛媛FCであげた12ゴールのペースに近づいてきた。そしてチーム得点王の座には一緒に愛媛から移籍してきた瀬沼優司が並ぶ。

「そうなんですよねえ。去年から、やっと俺の方がリードしたと思うとセヌ(瀬沼)も取る。でも、セヌが点を取ると心から嬉しいと思うので、こういう風に競って行けたらいいと思います」

 今季の山形の目標はJ2優勝である。実現のためには、成長するエースがチーム内のライバルとデッドヒートしつつ、ゴールを量産してくれることが絶対に必要だ。

文=頼野亜唯子

欧州リーグ順位表

マンチェスター・U
6pt
ハダースフィールド
6pt
ウェスト・ブロムウィッチ
6pt
欧州順位をもっと見る
ドルトムント
3pt
バイエルン
3pt
シャルケ
3pt
欧州順位をもっと見る
レアル・マドリード
3pt
バルセロナ
3pt
レアル・ソシエダ
3pt
欧州順位をもっと見る
ミラン
3pt
インテル
3pt
ユヴェントス
3pt
欧州順位をもっと見る

Jリーグ順位表

鹿島アントラーズ
49pt
C大阪
45pt
川崎F
45pt
Jリーグ順位をもっと見る
湘南
60pt
福岡
55pt
名古屋
52pt
Jリーグ順位をもっと見る
秋田
37pt
沼津
35pt
富山
35pt
Jリーグ順位をもっと見る