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【磐田vs川崎プレビュー】磐田は公式戦7戦無敗と好調…川崎は前節リーグ戦5戦ぶりに勝利し波に乗れるか

2017.05.12

MF中村憲剛を軸とする川崎の中盤のトライアングルは、並の恋愛ドラマよりも見応えがある [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

ジュビロ磐田 主力のけが人が復帰し、チームの状態は万全

【プラス材料】
 磐田は公式戦7戦無敗。リーグ前節甲府戦は退場者を出したが、敵地で勝ち点1を拾った。甲府戦から先発全員を入れ替えたルヴァン杯でも、宿敵清水を4-2で下した。若手中心のメンバーが躍動し、チーム状態は上向きだ。

 腰を痛めていた司令塔の中村俊輔が甲府戦で先発復帰。絶妙なスルーパスで川又堅碁の決定機を作るなど順調な回復ぶりを見せつけた。GKカミンスキーやムサエフら主力のけが人も戻り、万全の状態で川崎に挑むことができそうだ。


 昨季は1分1敗だが、2試合とも互角の戦いを演じ、苦手意識はない。公式戦4試合ぶりのホーム戦の入場券は既に完売。満員のサポーターの声援を受け、勝利をつかめるか。

【マイナス材料】
 甲府戦は30℃近くまで上昇した暑さや連戦の疲労が影響したのか、動きが鈍かった。攻守に積極性を欠き、今季最少のシュート5本に終わった。5バック気味に守る相手を崩す手段を見い出せず、特に攻撃面で課題を残した。

 前節2度の警告で退場した宮崎智彦が出場停止。今季全試合に先発していた攻守に欠かせない存在だけに影響は避けられないだろう。左ウイングバックの代役は、小川大貴か中村太亮が濃厚。小川大は今季右サイドでの出場のみ。中村太も今季のリーグ戦出場がなく、連係面での不安が残る。

 U-20W杯日本代表FWの小川航基が、大会の直前合宿に参加するためチームを離れた。前線の積極的な動き出しやポストプレーで存在感を見せていた攻撃の切り札を欠くのも痛い。

文:totoONE編集部

川崎フロンターレ ハイネルや長谷川竜也ら好調の攻撃陣に要注目

【プラス材料】
 前節新潟戦で、リーグ戦5試合ぶりの勝利。

 注目は攻撃陣だろう。1ゴール2アシストを記録した阿部浩之を筆頭に、ハイネルや長谷川竜也など思うように結果を出せなかった前線が噛み合い始めてきているのは好材料だ。特にハイネルはACLイースタンSC戦も含め、公式戦2試合連続ゴール中。「今は良い状態になっているし、チームの勝利にもつながっている」と本人も手応えを口にする。公式戦3試合連続弾なるか。

 その攻撃陣をコントロールするのが、大島僚太とE・ネットのダブルボランチ、そしてトップ下の中村憲剛による中盤のトライアングルである。絶妙なテンポとリズムを奏でながらボールを動かすこの三角関係の行方は、並の恋愛ドラマよりも見応えがある。このまま連勝といきたい。

【マイナス材料】
 チームの懸念材料といえば、ACLイースタンSC戦で小林悠が右足首の負傷で交代を余儀なくされたことだ。幸いにも大事には至らなかったが、けが人が続々と復帰している時期だっただけに、チームを牽引してきた主将の回復状態は気になるところだ。家長昭博も実戦復帰を果たしており、ACLイースタンSC戦ではリーグ開幕戦以来となる出場。彼をどう生かすかが今後のテーマになりそうだ。

 今節からU-20W杯のメンバーに選出された三好康児と板倉滉の2人がチームを離れることとなる。コンスタントに出場機会を得ていた彼ら2人の離脱は、小さくない影響があるだろう。上向きになっているチームをどうマネジメントしていくのか。鬼木達監督の手腕が問われる時期となる。

文:いしかわごう

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