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【神戸vs甲府プレビュー】神戸は直前のルヴァン杯広島戦で快勝…甲府はルヴァン杯の試合がなく日程的に有利

2017.04.28

神戸のFW田中順也(右)はルヴァン杯の広島戦で2得点をマークする働きを見せている [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

ヴィッセル神戸 累積警告を消化したCB岩波拓也が復帰

【プラス材料】
 ミッドウィークのルヴァン杯広島戦を4-1で快勝。リーグ戦2連敗の悪い流れを断ち切って甲府戦を迎えられるのは精神的にもプラス。リーグ前節の鳥栖戦で累積警告を消化したCB岩波拓也も復帰し、守備面はもちろん、ビルドアップの安定感が増すことが予想される。

 攻撃では広島戦でFW田中順也が神戸での公式戦初ゴールを含む2得点をマーク。試合後に「ホッとしています」と笑顔を見せたレフティが、このゴールをきっかけに乗ってくる可能性は高い。


 また、この広島戦ではMF中坂勇哉も2得点と躍動。リーグ戦でも今季2得点を挙げており、今節も活躍が期待される。さらに広島戦ではMFウエスクレイも復帰。攻撃陣のカードが増えたのは大きい。

【マイナス材料】
 ルヴァン杯広島戦は快勝したものの、リーグ戦は2連敗中。ホーム戦においても現在2連敗中だ。悪い流れを引きずる可能性もなくはない。リーグ前節の鳥栖戦に続き、ボランチ藤田直之の欠場が予想される今節は、ニウトンの相棒を誰が務めるかが勝敗の焦点になりそうだ。

 候補としては高橋秀人、三原雅俊、松下佳貴の誰かになると思われる。有力候補は高橋だが、ルヴァン杯広島戦では変則フォーメーションの3バックの中央でプレー。パフォーマンスは良かったが、4-4-2のボランチに戻った場合にこの経験が吉か凶かどちらに出るかは未知数だ。

 またエース渡邉千真に今季まだ得点が生まれていないのは、不安要素の一つと言えるだろう。

文:totoONE編集部

ヴァンフォーレ甲府 新たな組み合わせを試みた3バックに一定の評価

【プラス材料】
 甲府はリーグ前節・C大阪戦で48分に先制点を許したものの、62分にDF畑尾大翔が同点弾を決めて勝ち点1を確保している。第7節新潟戦では先制された後に引いた相手を崩せず、リーグ戦4試合ぶりの敗戦を喫していたが、同じ展開を繰り返さずに最低限の結果を得た。

 最終ラインにロングフィードを得意とする畑尾が入ったことで、MF田中佑昌やDF松橋優、DF橋爪勇樹といったスプリント力の高い選手が生かされやすくなっている。田中、橋爪はけが明けだがコンディションを戻しつつあり、彼らの走力は攻守両面で甲府の助けになるだろう。

 3バックの新たな組み合わせも、C大阪戦は吉田達磨監督が「この前の試合でいえば違和感はなかった」と振り返る内容を見せた。守備面は好調・神戸に対してもある程度の計算を立てられる状況だ。

【マイナス材料】
 DF山本英臣、FWウイルソンと攻守の柱を欠いていたが、リーグ前節・C大阪戦では更にDF新井涼平が右太ももの肉離れで途中交代を強いられた。DFラインの中央として一番手、二番手の選手が不在となり、しかも山本はチームの主将で新井も副主将。守備も含めた統率のキーマンが神戸戦も不在だ。

 加えてGKは岡西宏祐は戻ったものの、正GKの河田晃兵がリハビリ中。負傷者の続出による守備陣の『薄さ』は神戸戦に限らない当面の不安要素となっている。前線もボールを追う、運ぶ、身体を張って収めるという部分でウイルソンの貢献は大きかった。8試合で7得点という攻撃の迫力不足は否めず、神戸を相手に受け身の戦いを仕入れる可能性が高い。

文:大島和人

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