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【インタビュー】新潟復帰の矢野貴章「自分にできることはまだたくさんある」

今季3度目の新潟移籍を果たした矢野選手に新潟への想いを聞いた [写真]=山口剛生

2017シーズン、矢野貴章アルビレックス新潟に戻ってきた。彼自身にとって2006年、2012年に次いで3度目の新潟への移籍。本人が「縁を感じずにはいられない」と語るとおり、両者は再び交わる運命にあったのかもしれない。

だが、06年、12年の加入時とは大きく変わったことがある。ストライカーとしてプレーしていた前回までとは違い、今回はDFとしてチームに登録された。矢野は現在、右サイドバックとしてピッチに立ち、FW時代の持ち味だったフィジカルの強さ、そして30代に突入しても衰えないスピードを武器に、攻守両面で存在感を示している。

今年で33歳になるが、Jリーグには40代になってなお現役生活を送る選手も存在し、それが大きな刺激になっている。新潟を勝利に導くために、デンカビックスワンスタジアムに集うファン・サポーターをさらに熱狂させるために――。慣れ親しんだ場所での新たな挑戦が始まった。

インタビュー・文=池田敏明
写真=山口剛生

■「新潟に育ててもらった」

――5年ぶりにアルビレックス新潟に復帰しましたが、その経緯を聞かせてください。移籍の決め手は何だったのですか?
自分自身、(新潟に)移籍するとは思っていなかったので話をもらった時は驚きました。でも、神田勝夫強化部長と話をする中で、また新潟でプレーしてほしいという熱意を強く感じましたし、そう言ってもらえるチームでプレーするのは選手にとって幸せなことだと思いました。それが移籍の決め手ですね。

――新潟への加入は今回で3度目です。やはり特別な思い入れがあるのでしょうか?
そうですね。僕が今もこうして現役を続けていられるのは新潟に育ててもらったからだし、このクラブで多くのことを経験し、学ばせてもらったことで成長できたと思っています。

――復帰が決まった際に「新潟との縁を感じずにはいられない」とコメントしていましたが、矢野選手が感じる新潟の魅力は何ですか?
選手一人ひとりがハードワークすること、それからデンカビッグスワンスタジアムに応援に来てくれるサポーターの声援が魅力ですね。身近に感じられる存在、生活の中にアルビレックス新潟があるような感じがします。

――清水エスパルスを迎えた第3節のホーム開幕戦では、3万人を超えるサポーターがスタジアムに駆けつけました。新潟での久しぶりのホームゲームはどうでしたか?
多くのお客さんが集まる中で選手たちがプレーする。あれがビッグスワンの本来あるべき姿だと思います。サポーターの皆さんがまた足を運びたくなるような試合をしなくちゃな、と強く思いましたし、あの声援を背にプレーできる喜びを改めて感じることができました。

――清水戦後に「細かい部分の精度を上げていくことが大事」と話していましたが、具体的にはどんなことでしょうか?
ボールを奪った後にどう攻撃につなげていくかというのが今の課題です。ボールを奪うことはできても、その後にどう攻撃につなげて得点を奪うか。その精度をもっと上げていかないと、ゴールの数は増えてこない。選手の意識が変われば改善できる部分はたくさんあるはずなので、トレーニングを信じて練習からプレーの精度を上げていかなければいけないですね。

――続く第4節の横浜F・マリノス戦では、齋藤学選手をうまく抑えていました。
何度も対戦していますけど、今シーズンは特に好調で警戒が必要でしたし、マリノスの攻撃の起点になっていたのでしっかり抑えないといけないと思っていました。危ないシーンもありましたけど、彼の良さを出させずに済んだかなと思います。

――現在は右サイドバックでプレーしていますが、自分の中ではもう“サイドバックが本職”という認識なのですか?

今はそうですね。でも、FWとしての意識がなくなったわけではないので、FWでのプレーを求められればやります。DFを経験したことで、「FWだったらこんなプレーをしよう」とか、「こう動いたらDFは嫌だろうな」ということも考えられるようになりました。

――今シーズン中にJ1通算350試合出場が達成されそうですが、2003年に柏レイソルでキャリアをスタートさせた当初、これほど多くの試合に出場すると想像していましたか?
僕がプロ入りした頃は、カズさん(三浦知良/横浜FC)のように長くプレーしている選手がいなかったので、「30歳までできればいいな」、「300試合出場を達成できればいいな」と思う程度でした。でも、実際にそれらの目標を達成した今も、自分より上の世代の選手が大勢いる。「自分にできることはまだたくさんある」と思いながらプレーしています。

――今年で33歳になりますが、Jリ―グには50歳のカズ選手を始め、昨シーズンまで名古屋グランパスでチームメートだった楢﨑正剛選手ら40代の選手もいます。彼らの活躍は刺激になるのでは?
僕が300試合出場を達成した時、ナラさん(楢﨑)は600試合を達成していて、「自分なんてまだまだだな」と思いました(笑)。身近にそういう選手がいたので刺激は受けていますし、僕自身も1日でも長くプレーしたい気持ちがあります。さらに鍛えていかなければなりませんね。

――今シーズンからJリーグはDAZNで配信されていますが、DAZNには加入していますか?
はい。基本的にはサッカーしか見ないんですけど、ブンデスリーガも見ますし、今は自分が出場している試合を見ることが多いですね。時間があれば、過去に自分が所属していたチームの試合も見ます。元チームメートのプレーを見たり、チームとしてどんなサッカーをしているのかチェックしたりしています。

――どういう形で視聴しているのでしょうか?
iPadやスマートフォンで見ています。自宅だけでなく、移動中に見ることもありますよ。見たい時に、しかも普段から持ち歩いているスマートフォンで見られるので、本当に便利ですよね。


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