2017.04.05

【ライターコラムfrom仙台】苦しいときこそ…。奥埜博亮のチャレンジは続く

奥埜博亮
川崎の小林悠(右)と競り合う仙台の奥埜博亮 [写真]=Getty Images for DAZN
ベガルタ仙台を中心に追いかけるライター。書籍に『在る光 3.11からのベガルタ仙台』など。

「クオリティーの差が出てしまいました。相手は一人ひとりがボールを持つと自信を持って、一人を外す動きができていました。僕たちも相手のプレッシャーにかかわらず、自信を持ってプレーしなければいけません」

 4月1日の明治安田生命J1リーグ第5節で、ベガルタ仙台は川崎フロンターレに敗れた。試合後、奥埜博亮は悔しさや責任を感じながら、試合を振り返った。

 立ち上がりは高い位置でのプレッシャーから仙台がペースを握りかけたものの、次第に川崎ペースに。川崎が仙台のプレッシャーをかわしてボールを動かせたのに対し、仙台は川崎のプレッシャーに対してどこか怯んだまま、攻守ともに後手に回ってしまった。その結果が0-2の敗戦だった。

 今季の仙台は、ここまでのリーグ戦は3勝2敗。3勝全てが1-0であったように、粘り強く守って耐え、終盤に1点を決めて逃げ切るかたちで勝ってきた。逆に、先制されると無得点で終わってしまっている。

奥埜博亮

磐田戦での得点後に喜ぶ奥埜 ©J.LEAGUE PHOTOS

 奥埜はこの3勝中2勝で決勝点を決めていた。残る1勝、つまり第1節の北海道コンサドーレ札幌戦で石原直樹が得点した時も、その二手前には奥埜のボールタッチがあった。

「自分は一人だけで何かができる選手というわけではない」と日頃自らを評するように、奥埜は個人技よりも周囲との連係の中で輝くタイプ。相手の守備網の中でボールを受け、細かいステップやターンで相手をかわしたり、ワンタッチで相手のプレッシャーの外にボールを動かしたりすることが得意だ。

 しかし彼はパスワークの結節点だけでなく、終点にもなれる。前述のように、決勝点を記録するフィニッシャーとしても活躍。昨季も、リーグ戦4得点のうち3得点が決勝点だった。「一人だけで何かができるわけではない」のかもしれないが、試合を決めることができる存在だ。

 完敗の後に、何ができるか。そうチームが問われているときに、川崎戦でシュート0本に終わった責任を感じつつ、次の試合での成長を奥埜は誓った。

奥埜博亮

磐田戦で会場入りする奥埜 ©J.LEAGUE PHOTOS

 中5日で迎える次節の相手は、浦和レッズ。奥埜は2015年ファーストステージ第11節に、J1初ゴールをこのチームを相手に決めている。あの時は1-3で苦しい展開だったときに果敢に敵陣に挑み、自身のゴールで反撃の狼煙を上げ、最終的に4-4に持ち込んだ。

 その時のような気迫を、これからも見せられるか。奥埜はオフをはさみ練習が再開した4日に、戦術練習で鋭い飛び出しを見せたり、対面する相手に厳しいプレッシャーをかけたりする姿が目立っていた。

「まずは『粘り強くプレーする』という共通認識があって、それはこの試合でも変わりません」

 練習を終え、次節を展望すると、こう付け加えた。

「そして何より、チャレンジを忘れずに続けてやらなければ」

 苦しいときこそ、チャレンジを。奥埜はその姿勢を、プレーで表す。

文=板垣晴朗

欧州リーグ順位表

マンチェスター・C
20pt
チェルシー
20pt
リヴァプール
20pt
欧州順位をもっと見る
ドルトムント
17pt
ライプツィヒ
14pt
ボルシアMG
14pt
欧州順位をもっと見る
セビージャ
16pt
バルセロナ
15pt
アトレティコ・マドリード
15pt
欧州順位をもっと見る
ユヴェントス
24pt
ナポリ
18pt
インテル
16pt
欧州順位をもっと見る

Jリーグ順位表

川崎F
57pt
サンフレッチェ広島
56pt
鹿島アントラーズ
46pt
Jリーグ順位をもっと見る
松本
69pt
町田
68pt
大分
66pt
Jリーグ順位をもっと見る
琉球
56pt
鹿児島
45pt
沼津
44pt
Jリーグ順位をもっと見る