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【磐田vs清水プレビュー】直近の対戦成績では清水が優勢…白熱の静岡ダービーを制するのは

2017.03.31

ジュビロ磐田 森下俊、藤田義明、高橋祥平ら守備陣にけが人が復帰

 かつてJリーグの覇権争いを繰り広げた2チームによる4年ぶりのJ1静岡ダービー。互いの意地がぶつかり合う戦いは激しくなること間違いないだろう。


 磐田は開幕から攻撃の迫力を欠いている。今季公式戦5試合中4試合が無得点。ここまで挙げたゴールは、新加入の中村俊輔のFKと、川又堅碁の個人技の2点のみで、攻撃の形を作れていない。中断期間中にどこまで修正できたかに注目だ。期待されるのは清水戦で6戦5発のエース川又。J1初得点も記録した相性の良い相手から得点を奪えるか。

 メンバーは前節とほぼ変わらないが、右足首を痛めていた森下俊が先発復帰する可能性が高い。藤田義明や高橋祥平も回復し、守備陣を中心にけが人が戻ってきたのは心強い。

 前節まではボールを奪う位置が低く、持ち味のショートカウンターは鳴りを潜めていた。この2週間は、前線からの連動したプレスを再確認。しかし、本来の積極的な守備を取り戻せればいいが、一歩間違えれば相手に隙を与えることになる。前線からのプレスをかいくぐられて決勝点を許した神戸戦の二の舞だけは避けたいところだ。

 通算対戦成績は27勝5分20敗と磐田がリードする。さらに磐田のホーム試合として行った試合は17勝1分7敗と圧倒的な勝率を誇る。ただ、直近で対戦した2012、13年の5試合は1勝4敗と負けがこんでいる。(totoONE編集部)

清水エスパルス 稀代のプレースキッカー・中村俊輔を擁する磐田、セットプレーをいかに防ぐかがカギ

 ここまでホームで2敗、アウェイで2勝の清水だが、負けたのは神戸と鹿島という上位チームであり、J1復帰初年度としては悪くないスタートと言える。前節は2-0からの逆転負けというショッキングな結果だったが、71分までは昨年2冠の鹿島と互角以上に渡り合って2点のリードを奪った事実を客観的に振り返れば、決して自信を失う必要はない。特に鄭大世以外の選手がどれだけ点を取れるかという面が開幕前から課題となっていただけに、21歳の金子翔太と23歳の白崎凌兵が鹿島戦で今季初ゴールを決めたことは、チームにとって大きな収穫だった。

 ただ、鹿島戦の3失点はすべてリスタート絡みで奪われたもので、以前からの弱点が十分に改善されているとは言えない。一方、磐田の方は中村俊輔という最高のキッカーがいてセットプレーは大きな得点源なので、そこをいかに防ぐかが大きなポイント。その意味では、横浜M時代に練習で中村のキックを受け続けていたGK六反勇治にかかる期待は大きい。

 また守備に関しては、鹿島戦での挑発行為により角田誠が出場自粛になったのも痛いところ。代役と予想される二見宏志も1対1の強さでは引けをとらないが、静岡ダービーという大一番で角田の経験値を欠くのはやはり大きい。またフレイレが負傷離脱して故障者がさらに増え、特に守備陣のバックアップが薄くなっているのは不安要素だ。

 それでも若い選手たちがJ1に慣れて「やれる」という自信をつかんできたことは間違いない。静岡ダービーという自然と力が湧いてくる試合だけに、彼らが自信を持って思いきりプレーすれば、大きなプラスαを生み出す可能性もある。(totoONE編集部)

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