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【新潟vs清水プレビュー】今季初勝利を目指す新潟…清水は鬼門のビッグスワンを攻略できるか

2017.03.10

アルビレックス新潟 セットプレーの守りでは、個々の高い集中力と責任感を

 ホーム開幕となる今節の清水戦に、今シーズン初勝利を懸ける。前節の神戸戦は、試合開始直後と同点に追いついた1分後という、締めるべき要所で失点。しかも開幕の広島戦に続いて全てセットプレーからゴールを奪われているだけに、その修正は急務だ。


 今シーズン、セットプレーはマンマークで守っている。2試合で喫した3失点はいずれも、ボールを一発で合わされたわけではなく、セカンドボールからの被弾。1人1人が高い集中と責任感を持ってマークする選手をつかまえるのはもちろん、流れに応じた冷静な守備が必要だ。

 勝ち点を持ち帰り損ねた神戸戦だが、立ち上がりにつまずきながらも粘り強く守り、流れを引き戻して田中達也の2試合連続弾に結びつけたことは、チームの手応えとなっている。また、神戸戦では出場停止だった矢野貴章、ロメロ・フランクも復帰。ともに週半ばのトレーニングでは主力組に入る場面もあり、矢野は5年ぶりのホーム・ビッグスワン、フランクはホームデビューに向けて、さらにモチベーションが高まっているだろう。

 今週の新潟は、降雪・積雪の関係で練習メニューや時間の変更を余儀なくされた。しかし、影響は最小限に抑えられそうだ。木曜日も断続的に吹雪き、気温も下がったが、ビッグスワンで非公開練習を実施。万全の清水対策を進めている。勝てば、三浦文丈監督にとっても初勝利となる。チームに弾みと自信とを付ける勝ち点3をつかみ取りたい。(totoONE編集部)

清水エスパルス 攻撃面でのミスや呼吸のズレをどれだけ改善できるか

 第2節広島戦で1年4カ月ぶりのJ1勝利を挙げた清水。「勝つことは、全てに自信を与える。1つ前に進める」と小林伸二監督も早めに1勝を挙げたことの大きさを語る。2試合で1失点と守備が安定しているため、大崩れする不安もなく、選手たちもより落ち着いた精神状態で試合に入れるだろう。また、竹内涼と河井陽介の負傷離脱でボランチが不安視されたが、広島戦では六平光成が攻守に安定したプレーを見せ、中盤を落ち着かせた。また、2列目の野津田岳人も練習でボランチとして試されており、守備面で計算が立てば、攻撃にはプラス要素を加えるだろう。

 ただ、チャンスの数はまだ少なく、シュート数も2試合で14本。得点もPKによる1点だけと、攻撃ではまだまだ本領を発揮できていない。それでも広島戦では狙いどおりにボールを奪う場面が増え、神戸戦よりも惜しい場面を作れていた。奪って攻めに出たときのミスや、ちょっとした呼吸のズレがまだ目立つが、逆に言えば、ミスが減ってくれば自然にチャンスも増えてくるという予感はある。そこが3試合目でどれだけ改善されるかが、大きな注目点となる。

 また、ビッグスワンでの勝率の悪さも不安材料の1つ。これまで2勝3分7敗と大きく負け越しており、清水にとっては鬼門のスタジアムだ。それに加えて、新潟のようにハイプレスを仕掛けてくる相手とは今季初めて対戦する。スタジアムの圧力や新潟のプレスに気圧され、悪い形でボールを失う場面が増えれば、新潟のショートカウンターの餌食となるだろう。広島に勝った自信で、どれだけミスなく落ち着いてボールを回せるかという部分も、勝敗を左右するポイントになりそうだ。(totoONE編集部)

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