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【広島vs福岡プレビュー】シーズン終盤にアクシデントが続出 広島は森崎浩司のラストゲームを白星で飾れるか

■サンフレッチェ広島 主軸2選手が出場停止 代役の活躍が勝利のカギに

 シーズン終盤にきて、ここまでトラブルが続出するとは――。アクシデントばかりが発生した今季を象徴するような、厳しい出来事が広島を襲った。

 10月23日、ミキッチの運転する乗用車がタクシーと接触。ミキッチ自身にけがはなかったが、タクシーの乗客2人が負傷。男性は頭部の打撲、裂傷、女性は肋骨と鎖骨を骨折するという重傷を負った。クラブは被害者の方々に謝罪するとともに、ミキッチに対して事の重大さを鑑みて、10月24日から28日までの謹慎と新潟戦までの2試合の出場停止を課した。

 これだけでも重大な出来事ではあったが、10月27日にはまたも重いニュースが届いた。9月25日、対浦和戦後に行われたトーピング検査において、千葉和彦の体内から摂取された検体から禁止物質であるメチルヘキサンアミンが検出されたことが明らかになった。クラブは千葉が意図的に摂取したことはなく、再検査、聴聞会の開催を日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に要請、今後の事実関係解明に向けてJADAに全面的に協力する姿勢を示した。ただ、検出の事実を受けて、千葉は暫定的な資格停止処分となり、公式戦出場や練習、イベントの参加もできなくなった。

 森崎浩司の現役引退が発表され、チーム全体が「浩司のために勝ちたい」という意識で統一されていた中で、2人の主力選手が出場できなくなったことは、広島にとって大きな痛手というしかないが、嘆いている暇はない。森保一監督はリベロに野上結貴、ワイドには清水航平、ボランチに森崎和幸を起用してチームの立て直しを図る。そして引退を表明している森崎浩を先発起用。佐藤寿人とともにコンビネーションサッカーで福岡の堅守を打開する心構えだ。(紫熊倶楽部 中野和也)

■アビスパ福岡 降格決定も来季に向けてモチベーションを維持

 残留への道は絶たれたが、来シーズンに向けて、チームとして積み上げるべきものを確認し、それをゲームの中で実践していくという前向きなモチベーションは失っていない。勝敗に縛られるようなプレッシャーがなくなったという点はプラス材料でもある。

 しかし、前節の2nd第15節は、先制点を奪いながら、甲府に逆転負けという後味の悪いゲームになった。井原正巳監督は「リスク管理や試合の運び方など、残り2試合、もう一度原点に返ってやるしかない」と話した。この部分はまさに、来シーズンへ向けた課題の一つになるが、降格が決定した中で、トレーニングで積み上げていることを、どれだけゲームで表現できるかが見どころだ。

 1stステージの対戦では、前半のうちに広島が3点をリードして試合を決定づけた。この試合で福岡は3バックを敷き、サイドを含めた5枚を下げてブロックを固めたが、「5枚がそれぞれ自分のマークだけになってしまったところがあった」と井原監督。その反省を踏まえ、今節は「4-4-2」を予想しているが、前からプレッシャーをかけて奪いに出るシチュエーションと、引いてブロックを固めるシチュエーションを、チーム全体で共有していかに使い分けられるかがポイントになる。奪ってシンプルに前線のウェリントンへボールを出すことで、全体を押し上げたい。

 広島は森崎浩司が引退を表明したこともあり、ホーム最終戦へ強い気持ちを持って臨んでくるだろう。そうした相手の気持ちに負けることなく、福岡らしいチャレンジができれば、勝機はあるはずだ。(新甫條利子)

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