永井(右)がハットトリックを達成し、チームを勝利に導いた [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第14節が10月1日に行われ、名古屋グランパスとアビスパ福岡が対戦した。
前節の勝利で残留圏のアルビレックス新潟との勝ち点差を1とした名古屋。今節は同じく降格圏に沈む福岡との対戦だが、敗れれば降格が決定する可能性もある福岡も死力を尽くしてくるだろう。逆転での残留を目指す2クラブの直接対決となった。
矢野貴章が出場停止処分を受けている名古屋は、右サイドバックに磯村亮太が起用された。スタメンにはGK楢崎正剛、田中マルクス闘莉王、ハ・デソン、田口泰士、小川佳純、シモビッチらが名を連ねている。一方の福岡は、GKイ・ボムヨン、亀川諒史、駒野友一、城後寿、ウェリントンらが先発出場している。
名古屋は7分、自陣でボールを奪った田口がエリア手前まで駆け上がりパスを出すと、エリア右に走り込んだシモビッチが右足からシュートを放ったが、ディフェンスにブロックされた。しかし18分、中盤でボールを持ったハ・デソンがシモビッチ、小川との連携からエリア手前右まで駆け上がり、右足でニアサイドに蹴り込んだ。GKイ・ボムヨンは触ることができず、名古屋が先制に成功している。
反撃したい福岡は25分、左CKからダニルソンがクロスを入れると、ファーサイドから走り込んできたウェリントンが頭で枠を狙ったが、惜しくもポスト右に外れた。同点のチャンスを活かすことができない。名古屋も直後の26分、エリア手前でボールを受けた小川がフェイクを入れてディフェンダー2人の隙間からミドルシュートを放ったが、これも左ポストをかすめて外れていった。
36分、名古屋がリードを広げた。田口の浮き球のスルーパスに反応した永井謙佑が、そのままエリア内左に進入してゴール右隅にボールを流し込み、追加点を奪っている。
その後も名古屋が押し込む展開が続く。40分、左サイドを小川が突破し、GKイ・ボムヨンが弾いたボールをシモビッチがヘッドで狙ったが、ライン上で福岡ディフェンス陣がクリアした。42分には左サイドからのクロスをシモビッチが体を張ると、こぼれ球を走り込んだハ・デソンがシュートを放つが、枠を捕らえない。福岡も後半アディショナルタイム2分に駒野のクロスから金森健志がエリア内でヘディングのチャンスを迎えたが、GK楢崎にセーブされた。
前半はそのまま終了し、名古屋が貴重な2点のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
後半戦はスーパーゴールで幕を開ける。名古屋は47分、ハーフウェイライン付近でボールを奪った永井がドリブルでエリア手前まで突破すると、右足でゴール左上に丁寧なミドルシュートを突き刺して、この日2点目。目の覚めるような素晴らしい得点で名古屋がリードを3点に広げた。
名古屋の勢いは止まらない。55分、右サイドから先発起用されている磯村がドリブルで3人をかわしてエリア内に進入しシュートを放つ。これはバーに当たって外れたが、こぼれ球を永井が左足のボレーでネットに突き刺した。
70分、右サイドでディフェンダー2人をかわした小川がエリア内に単独で持ち込むとそのまま自分でシュートを放つが、サイドネットにかかって惜しくも得点には至らなかった。一矢報いたい福岡は78分、エリア内で体を張ったウェリントンが浮き球のパスを出すと、フリーになっていた途中出場の平井将生がボレーで狙ったが、GK楢崎にセーブされた。
名古屋は86分、左CKをニアサイドに走り込んだ酒井隆介がヘッドでゴールに叩き込み、ダメ押しの追加点を奪った。リードを5点に広げ、盤石の展開で試合を進める。
試合はこのまま終了し、名古屋が5−0で福岡に勝利した。名古屋は次戦、22日に第15節でジュビロ磐田と対戦。福岡は同じく第15節でヴァンフォーレ甲府と対戦する。
【得点者】
1−0 18分 ハ・デソン(名古屋グランパス)
2−0 36分 永井謙佑(名古屋グランパス)
3−0 47分 永井謙佑(名古屋グランパス)
4−0 55分 永井謙佑(名古屋グランパス)
5−0 86分 酒井隆介(名古屋グランパス)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト