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【神戸vs川崎プレビュー】J1屈指の攻撃力が激突 川崎は大久保とエドゥアルドが復帰

2016.09.30

ヴィッセル神戸 前節は4発快勝、絶好調の攻撃陣が大一番に挑む

 2ndステージ制覇を狙う4位の神戸が、2位の川崎フロンターレをホームに迎える大一番。勝ち点差はわずか「2」。神戸が勝てば、他会場の結果次第では2位浮上の可能性もあり、チームのモチベーションは高い。

 ここ6試合で神戸はリーグ戦5勝1分と絶好調。前節のアウェイのアビスパ福岡戦では、レアンドロの3試合連続ゴールなど攻撃陣が爆発。4-1で快勝し、勢いでは川崎より上と言っても良い。福岡戦で途中出場した石津大介が「今は負ける気がしない」と言うほどチームの雰囲気も良い。良いのは雰囲気だけではなく、福岡戦ではシュート14本のうち9本が枠内という“良い数字”も残している。相手GKのファインセーブがなければさらに大勝した可能性もある。

 とはいえ、不安材料がないわけではない。福岡戦ではペドロ・ジュニオールが後半途中に右足ふくらはぎの違和感を訴えて交代。オフ明けの練習ではリカバリーにも姿を見せず、けがの具合が心配される。また、川崎は今節から大久保嘉人とエデゥアルド・ネットが出場停止明けでピッチへ。特に神戸の選手たちを知る大久保の復帰は神戸にとって痛いところだろう。

 1stステージの対戦では、神戸はわずかシュート1本に抑えられた。苦手意識がないわけではないが、前回対戦は得点王争いを演じているレアンドロ、ペドロ・ジュニオール、新加入のニウトン、橋本和、岩波拓也がいない中での試合だった。今回の対戦が、川崎のワンサイドゲームになることはないだろう。(totoONE編集部)

川崎フロンターレ ステージ首位奪取へ、エースの復帰で攻撃陣の爆発に期待

 チームにとって大きいのは、出場停止だった大久保嘉人とエドゥアルド・ネットが戻ってくることだろう。3-4-2-1のシステムは変わらないが、小林悠がワントップ、中村憲剛と大久保嘉人がシャドーに入るなど、大久保と小林を入れ替える配置で微調整。前線のポジションチェンジだが、トップの位置で相手の最終ラインを引っ張る小林、そこに生まれるスペースで前を向いて仕掛ける大久保という関係性を築きつつあり、今週の紅白戦では好感触をつかんでいる。大久保と小林は揃って現在リーグ15得点と、両者が得点王を狙える位置にいるだけに、攻撃陣の爆発に期待したい。

 一方、守備陣に目を向けると、2ndステージ第7節ヴァンフォーレ甲府戦以降、無失点試合がないのは懸念材料だ。特に後半の失点が増えており、ここはチームとして改善しなければならない課題だ。対する神戸には、前回対戦時に不在だったレアンドロとペドロ・ジュニオールがおり、彼らに配給ができる中盤のニウトンとのラインは要注意。ショートカウンターを得意としているだけに、いつも以上のリスク管理が必要だ。

 前節を右ひざの痛みで欠場したGKチョン・ソンリョンは、今節も出場見送り。脳震盪と左頬骨骨折を負った新井章太は試合前日の30日には全体練習に合流する予定で、フェイスガードをつけての強行出場もありえる。前節途中交代の高木駿も安定した出来だったため、風間八宏監督の判断となる。

 前節の勝利でチャンピオンシップ出場権は獲得した。しかしリーグ戦での目標は、年間1位と2ndステージ優勝である。気を抜かずに、残り4試合全勝を目指す。(いしかわごう)

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