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【予想スタメン】残留争う新潟と名古屋が激突…“超強力助っ人”闘莉王は復帰後初先発へ

2016.09.09

2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第11節
9月10日 19:00 アルビレックス新潟 vs 名古屋グランパス(@デンカビッグスワンスタジアム)

アルビレックス新潟 天皇杯では守備の課題を露呈、非公開練習で立て直し図る

 天皇杯2回戦では、昨季の大学4冠、関西学院大に先制を許し、一度は逆転しながら後半終了間際に失点。延長戦の末、5-3で勝利した。


 リーグ前節のサガン鳥栖戦で、今季のチームで唯一、全試合に先発出場を続けていた大野和成が右ひざを負傷。代役として西村竜馬が起用された関西学院大戦で3失点を喫し、GKとDFとの連係に乱れも見られたが、吉田達磨監督は構成の変わった最終ラインより、フィルターとして機能しなかった中盤に原因があるとする。

 元より、「天皇杯は次に進むことが唯一無二の目的。名古屋戦に、勝ち上がって臨むのと、大会から敗退して臨むのとでは大きな違いがある」という指揮官の考えは、チーム全体に浸透。120分を戦い終えた選手たちは、すぐに名古屋戦に切り替えた。

 2日間のオフを取り、心身ともにリフレッシュしたチームは、今週の練習をすべて非公開として、名古屋戦に向け集中して準備を進めてきた。対戦相手の分析もいつも以上に入念で、ボスコ・ジュロブスキー新監督になってからの公式戦2試合を基に、ミーティングを通じて攻略ポイントがチームに落とし込まれているようだ。

 関西学院大戦では、ラファエル・シルバが自身初という1試合4得点の離れ業を演じた。「学生相手とはいえ、公式戦で4得点はすごいこと。それも、力まず決めているのが良い」と、吉田監督も調子が上向くエースのリーグ戦での爆発に期待する。(totoONE編集部)

名古屋グランパス 闘莉王の電撃復帰で他選手に刺激、高さ揃うセットプレーは脅威

 残留への可能性をつなぐためには、勝つしかない一戦である。先週末に行われたJ3のAC長野パルセイロとの天皇杯2回戦ではまさかの敗戦を喫し、これで良くも悪くも今季はリーグ戦を戦うのみとなった。勝ち点「7」差で追うヴァンフォーレ甲府と新潟にまずは追いつくためにも、直接対決となる今節では、手段を選ばず勝ち点「3」のみを考えた戦い方も必要になってくるだろう。新潟も負けられない一戦だけに熱戦は必至。まずはメンタル面からして後れを取るわけにはいかないゲームとなってくる。

 だが、チームには追い風も吹き始めている。その第一は、やはり田中マルクス闘莉王の復帰である。今節から出場が可能になる土壇場での超強力助っ人は、すでに新チームに馴染むどころか、もはやチームリーダーの風格すら漂わせる。ポゼッション志向に大きく舵を切ったチームにとっては、ゲームメイクが上手くフィードで味方を走らせることもできる闘莉王の存在は心強い限り。厳しくも的確な指示によって永井謙佑や田口泰士をはじめ、多くの選手が本来の動きを取り戻しつつあるのも朗報で、特に永井については本領発揮の予感も漂ってきた。

 闘莉王について、フィジカルコンディションに不安は残るものの、正確なポジショニングと状況を読む力、周囲を動かすコーチングなどで十分にカバーは可能な範囲で、セットプレーでの得点力にも十分に期待ができる。彼の加入にタイミングを合わせるようにして、シモビッチや明神智和など負傷者も続々と復帰してきており、チームの総合力としても今が今季最高の域に達した。ハ・デソン、田口、そして闘莉王とパサーが各ラインに揃った中で、永井や川又堅碁の得点チャンスも増えるはずで、その点でも期待感は膨らんでくる。勝負を決めたい局面では、闘莉王と矢野貴章、そしてシモビッチがゴール前に揃うセットプレーを繰り出せるかと思うと脅威である。

 勝つための準備と戦力は揃った。あとは実際に勝つだけというところまで、名古屋は仕上がってきている。(今井雄一朗)

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