2016.09.09

【土屋雅史氏のJ2展望】“師弟対決”は小林監督が8戦無敗と圧倒 チーム状況でも勝る清水の山形撃破を予期

今季から清水を指揮する“昇格請負人”こと小林伸二監督 [写真]=Getty Images
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 勝ち点で6ポイント離れている2位の松本山雅FCと6位の京都サンガF.C.が激突する上位対決。この一戦で4シーズンを過ごした古巣と再会するのが、松本のゲームメイクを一手に担う工藤浩平です。下部組織時代を含めれば15年近い時間を過ごしてきたジェフユナイテッド千葉を後にし、京都へと新天地を求めたのは2011年。そのシーズンはキャンプで負ったけがの影響もあって、ほとんどチームに貢献することはできませんでしたが、翌シーズンは日本代表のコーチ時代に工藤の代表招集を首脳陣に進言するなど、かねてから彼の才能を高く評価していた大木武監督の下、攻撃の中心選手としてリーグ戦全試合に出場し、京都をJ1昇格プレーオフへと導きます。ただ、ホームで戦った準決勝は大分トリニータに大敗。2013年シーズンも3位で昇格プレーオフに挑み、今度は準決勝を勝ち抜いたものの、決勝で徳島ヴォルティスに屈して2年連続でプレーオフ敗退。大木監督はこのシーズン限りで退任し、工藤も2015年にはサンフレッチェ広島へと移籍します。ただ、広島ではハイレベルなポジション争いの中でなかなか試合出場を果たすことができず、シーズン途中で松本への完全移籍を決断。早々にフィットした工藤は、2ndステージ開幕から攻撃を牽引するも、チームとしては結果を残すことができずに無念の降格。チームとともに再びJ2からのリスタートを切ることとなりました。

 迎えた今シーズンの工藤は、開幕からここまで全試合出場を続けており、チーム2位タイの5ゴールを挙げるなど、結果という意味でも一定以上の数字を叩き出しつつ、昨シーズンよりも試合中にチームメイトを鼓舞する姿も目立っており、明らかにリーダーシップを発揮する場面も増えてきています。有している技術がJ1レベルにあることに疑いの余地はなく、再びトップディビジョンで見てみたい選手の一人です。激闘必至の今節は、それでも工藤が古巣相手に気合いの入ったパフォーマンスを披露すると考え、サポーターが『勝利の街』を歌い上げることを意味する「1」にマークしたいと思います。

 1999年にJ2リーグが開幕して以来、異なる3つのクラブをJ1昇格に導いた指揮官はわずかに3人。1人は現在松本の指揮官を務める反町康治監督。そして、残る2人が今節でそれぞれ清水エスパルスとモンテディオ山形を率いて激突する小林伸二監督と石崎信弘監督です。しかも、この両者はかつて師弟関係にあった2人でもあるのです。

 NEC山形で監督としてのキャリアを歩み出した石崎監督が、J2の発足に伴って大分へと招聘されたのが1999年。就任初年度から昇格争いを繰り広げた大分は、自動昇格となる2位で石崎監督にとって古巣にあたる山形との最終節を迎えたものの、ほとんど勝利を手中に収めていた後半アディショナルタイムに、吉田達磨(現新潟監督)に同点ゴールを叩き込まれ、勝ち点差1で昇格を逃す格好に。2000年シーズンも最終節まで昇格の可能性を残しながら、浦和レッズにまたも勝ち点で「1」及ばず涙を飲むと、悲願達成のみを掲げてスタートした翌2001年シーズンは開幕から調子が上がらず、石崎監督も5月で解任の憂き目を見ることとなってしまいます。そして、その後を引き継いだのがこのシーズンから大分のサテライト監督へ就任していた小林伸二氏。「まさか監督になるとは思わなかったよね」という話をお聞きしたことがありますが(笑)、2002年シーズンは2位に7ポイント差をつける圧倒的な成績でJ2を制し、クラブ史上初めてのJ1昇格、そして個人としても初めての昇格を経験することになりました。

 川崎フロンターレの監督として臨んだ2003年シーズンにも、やはり勝ち点差1で昇格に手が届かず、“悲運の名将”と呼ばれ始めていた石崎監督が、とうとう昇格を手繰り寄せたのは柏レイソルを率いた2006年。そこからは2011年のコンサドーレ札幌、そして古巣復帰1年目となった2014年の山形でもクラブをJ1に導き、1年での降格を経た今シーズンも山形の指揮を執り続けています。一方の小林監督は、2005年にセレッソ大阪でJ1優勝を目前で取り逃がしたものの、2008年には就任初年度の山形をJ1のステージへと押し上げ、2013年には徳島に四国初のJ1昇格をもたらすなど、“昇格請負人”としての地位を確立。今シーズンからは1年でのトップディビジョン復帰を義務づけられた清水で奮闘を続けています。

 今回の対戦は小林監督が山形を、石崎監督が清水を率いていた過去もあり、色々な意味で因縁深い対決と言えそうです。なお、この2人が監督としてJリーグの舞台で対戦したことは過去に8試合ありますが、結果は小林監督から見て6勝2分と一方的。ともに直近の公式戦となった天皇杯では勝利を収めているものの、現在の順位や前述のデータも考慮して、ここは清水勝利の「1」で勝負したいと思います!

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第31節
2016年9月11日(日)18時キックオフ
松本山雅FCvs京都サンガF.C.(松本平広域公園総合球技場)

■明治安田生命J2リーグ第31節
2016年9月11日(日)18時キックオフ
清水エスパルスvsモンテディオ山形(IAIスタジアム日本平)

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