2016.08.05

【土屋雅史氏のJ2展望】昇格組対決は恩返しを狙う庄司悦大に期待…残留を占う大一番はホームの金沢が優位か

ここまでリーグ戦全26試合に出場している山口MF庄司悦大 [写真]=Getty Images
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 昨シーズンはシーズン最終盤まで熾烈なJ2昇格争いを繰り広げたレノファ山口FCとFC町田ゼルビア。最終節は、後半アディショナルタイムに平林輝良寛が同点ゴールを叩き込み、信じられないような劇的な展開で山口が自動昇格を決定。一方、目前で昇格への道を絶たれてしまった町田も、大分トリニータとのJ2・J3入れ替え戦をきっちりと制してJ2へと主戦場を移すと、やはり両チームそろって今シーズンは好順位をキープ。町田は第16節まで自動昇格圏内につけ、序盤戦の主役の座をさらっており、山口も5月の後半にはJ1昇格プレーオフ圏内へ顔を出すなど、J2のステージで一定以上の躍進を披露しています。

 そんな両方のチームに在籍していた経験を持つのが、山口の10番を背負う庄司悦大。昨シーズンのJ3では1試合を欠場したのみで35試合にスタメンで出場し、チームの悲願達成に大きく貢献。今シーズンもここまで全試合にスタメンフル出場を続けるなど、山口にとっては絶対に欠かせないピースとしてフル稼働しています。そんな彼がプロキャリアをスタートさせたのが町田でした。関東大学1部とインカレの二冠獲得を引っ提げ、2012年にルーキーとして加入した町田でいきなりの開幕スタメンを飾り、初めてのJ2を戦うチームをけん引していきましたが、残留争いを繰り広げる苦境の中で徐々に出場機会が減少。翌年のJFL、翌々年のJ3でも試合にこそ出ていたものの、なかなかパフォーマンスが上がり切らず、2014年をもって契約満了という形になってしまいます。そのタイミングで庄司に声を掛けたのが山口。すると庄司もクラブと上野展裕監督の期待に応え、前述したように完全な主力としてJ2昇格を経験。今ではリーグ屈指のコンダクターとして、各チームが最大限に警戒する選手へと成長を遂げました。

 前半戦の両者の対戦は第3節の維新公園で、アウェーの町田が2-0で勝利。庄司にとってみればホームでのリベンジと、町田への恩返しを同時に野津田で果たす絶好のチャンスが今節ということになります。今回は様々な観点を総合し、庄司の執念が勝敗に大きな影響を及ぼすという予想のもと、アウェーの山口が勝利を収める「2」で勝負したいと思います。

 5勝8分13敗で入れ替え戦枠の21位に位置するツエーゲン金沢と、5勝7分14敗で自動降格枠の22位に沈むギラヴァンツ北九州。勝ち点差1で両者が激突する今節の直接対決は、今後の残留争いを占う上でも、まさに“大事過ぎる”一戦と表現しても差し支えないでしょう。勢いという面では、金沢に分がある気がします。ここ10試合で2度の3戦無敗を達成しており、勝ち点も「12」を上積み。開幕からの10試合で勝ち点2しか取れていなかったことを考えれば、格段に調子を上げてきていると言えます。第22節では敗れはしたものの、自動昇格を狙う松本山雅FCと終盤まで接戦を演じ、その後は山形と岐阜を撃破して今シーズン初の連勝も記録。その山形戦で“復帰”を果たした秋葉勝や、やはりそのモンテディオ山形戦で決勝ゴールをマークした中美慶哉と、夏の補強戦力も早々にフィットしており、前節こそ水戸ホーリーホックに0-3と完敗を喫しましたが、全体のバイオリズムは決して悪くないと言えそうです。

 一方の北九州は第18節の金沢戦に勝利して最下位脱出。第20節からはジェフユナイテッド千葉と東京ヴェルディから続けて勝ち点3をもぎ取り、上昇気流に乗ったかのように見えましたが、山口にアウェーで1-5という大敗を突きつけられてから5戦未勝利。その中には、残留争いのライバルでもあるザスパクサツ群馬に87分から2点を追いつかれたゲームや、横浜FC相手に後半アディショナルタイムに勝ち越しながら、直後に同点弾を許したゲームも含まれており、苦しいチーム状態が窺えます。ただ、10ゴールを叩き出している原一樹に頼りがちだった攻撃陣の中で、池元友樹が4試合連続ゴールを継続しているのは好材料。原、池元に小松塁も加えた3人のストライカーは、シーズン二桁ゴールも経験している実力者であり、このトリオの爆発がチームの浮沈を大きく左右するのは間違いありません。

 シーズンはまだ3分の1以上も残っていることを考えれば、数字上はこの一戦で何かが決まってしまうわけではありませんが、シーズンを通じての流れを鑑みると、この90分間はまさに“シックス・ポインター”。否応なく熱い内容が予想されるこのゲームは、金沢がホーム戦直近5試合無敗というデータと、北九州の現状を踏まえて、「1」にマークしたいと思います。

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第27節
2016年8月7日(日)19時キックオフ
FC町田ゼルビアvsレノファ山口FC(町田市立陸上競技場)

■明治安田生命J2リーグ第27節
2016年8月7日(日)18時キックオフ
ツエーゲン金沢vsギラヴァンツ北九州(石川県西部緑地公園陸上競技場)

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