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早川史哉とともに闘う筑波大の後輩たち…「絶対に帰ってくる。だから、また一緒にサッカーがしたい」

筑波大3年時の早川。チームの中心としてプレーしていた [写真]=内藤悠史

 筑波大学蹴球部は、早川史哉とともに闘っている。アルビレックス新潟に所属するDF早川が急性白血病を患っていることがクラブから発表されたのは、6月13日のこと。新潟をはじめ、他クラブでも年代別代表時代の早川のチームメートを中心に募金活動が行われるなど、サッカー界が彼を支援すべく立ち上がった中、彼の母校である筑波大蹴球部も、すぐに行動を起こした。卒業生を中心に「筑波大学蹴球部 早川史哉応援基金口座」を設置。現役選手たちは学内や試合会場で募金を呼びかけ、試合時には、新潟から送られた早川のユニフォームを持って集合写真を撮影している。

 早川が筑波大の主将を務めていた昨シーズンは、筑波大の歴史に残る「苦難の一年」だった。1896年の創部以来、初めて関東大学2部リーグを経験。昇格争いは最終節までもつれ込み、辛くも1年での1部復帰を遂げた。また、早川個人としても、前年にチームを降格させてしまったという責任を強く感じながら、前期リーグの大半はけがで戦列を離れるなど、困難に見舞われた一年だった。

 後輩として早川と1シーズンをともに過ごした2年生のDF鈴木大誠は、こう語る。「早川さんは、筑波を背負うプレッシャー、けがのプレッシャー、プロになれるかどうかというプレッシャーを感じて、相当な精神的ダメージを受けていたと思います。でも、それを乗り越える強さを持っていた人でした」。早川は、数々の名選手をプロの世界に輩出してきた筑波大の中でも、大きな存在の一人。だからこそ、筑波大蹴球部がすぐさま支援活動を開始したのは、「筑波としてあるべき姿」なのだという。

 センターバックの鈴木大は、右サイドバックを務める早川の隣でプレーすることが多く、プロのレベルを間近で感じた。

「一番すごいなと思ったのは、ある試合で相手がシュートを打とうとして、早川さんがスライディングでブロックしにいったら、切り返されたんです。僕は『さすがの早川さんも、これはやられたな』と思ったんですけど、早川さんはスッと立ち上がって、相手のシュートをブロックしたんです。その時は、自分には絶対できないと思いましたし、これがプロのレベルなのかと感じました」

 早川の技術の高さや粘り強さ、そして勝利への執念は、ピッチ内で大きな存在感を放っていた。一方で、ピッチ外では明るく親しみやすい人柄で、後輩たちとも距離を置かず、自ら積極的に話しかける。そんな姿に、誰もが尊敬の念を抱いていた。

「早川さんは絶対に帰ってきます。だから、僕がプロになって、また一緒にサッカーがしたい」(鈴木大)。彼の強さを知っているからこそ、後輩たちは復活を信じ、今もともに闘っている。

「筑波大学蹴球部 早川史哉応援基金」の詳細はこちら。
http://www.tsukuba-univ-fc.sakuraweb.com/manage/announce/5087/

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早川は前列中央 [写真]=内藤悠史

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