先制ゴールを奪ったG大阪MF阿部 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第17節が25日に行われ、ガンバ大阪と名古屋グランパスが対戦した。
日本代表FW宇佐美貴史がアウクスブルクへ移籍することが発表された6位のガンバ大阪。ファーストステージ最終節を勝利で飾り、宇佐美の海外再挑戦に花を添えたいところだ。一方、リーグ戦ここ7試合未勝利で14位に沈む名古屋は、負ければ17位転落の可能性も残っている。セカンドステージに向けても勝ち点3を積み上げ、弾みをつけたい。
G大阪は肉離れで戦線離脱した岩下敬輔に代わって米倉恒貴が先発復帰した。スタメンにはGK東口順昭、DF米倉、丹羽大輝、金正也、藤春廣輝、MF今野泰幸、倉田秋、阿部浩之、宇佐美貴史、遠藤保仁、FWパトリックが名を連ねた。名古屋は不在のシモビッチに代わり、川又が先発入りを果たしている。GK楢崎正剛、DF矢野貴章、大武峻、竹内彬、安田理大、MF小川佳純、イ スンヒ、磯村亮太、永井謙佑、矢田旭、FW川又が先発出場している。
開始早々に名古屋が試合を動かした。3分、左サイドでボールを受けた永井がグラウンダーのクロスを供給。これは弾き返されたが、こぼれ球を川又がエリア内中央で受ける。右足で放った強烈なシュートはゴール左隅に突き刺さった。川又は今季2ゴール目。
先行を許したG大阪だが、すぐに同点のチャンスが訪れる。4分、名古屋のクリアミスに反応した遠藤が抜け出し、GK楢崎をかわす。エリア内左の角度がない位置からシュートを放ったが、カバーに入った名古屋DF竹内にクリアされ、得点には至らない。
スコアが動かず時間が経過し、このまま前半終了かと思われた45分、同点ゴールが生まれる。GK東口のボールを受けた阿部が空いて2人をかわして右サイドにパスを送ると、これを受けた米倉がグラウンダーのクロスを供給。パトリックがワンタッチで後方に落とし、エリア内中央に走りこんできた阿部が右足でシュートを放った。これがゴール右隅に決まり、試合を振り出しに戻している。前半は1-1で終了した。
後半、ペースをつかんだのはG大阪。50分、ピッチ中央でボールを奪った宇佐美がドリブルで前線に駆け上がる。ディフェンスをかいくぐりエリア内中央に侵入するが、シュートはGK楢崎にセーブされた。
得点には至らなかった宇佐美だが、同選手のアシストで逆転ゴールが生まれる。54分、G大阪は左サイドでフリーキックを獲得。キッカーを務めた宇佐美がエリア内に浮き玉のボールを送ると、ニアサイドに走りこんだ金が頭で合わせ、枠の右に流し込んだ。
逆転を許した名古屋は67分、右サイドの浅い位置から矢野がアーリークロスを送ると、これを川又がエリア内中央からヘディングで合わせ、ゴール左隅に叩き込んだ。試合は再び2-2の同点となる。
流れの中からなかなかチャンスが生まれない中、G大阪がセットプレーから再び勝ち越す。87分、エリア手前左で途中出場のアデミウソンが倒されフリーキックを獲得。これを蹴った宇佐美の柔らかいボールは一度跳ね返されるが、今野がエリア内右でボールをトラップし、左足から強烈なシュートを放った。ボールはGK楢崎の手をかすめて枠の左隅に決まった。
しかし、名古屋も諦めてはいない。89分に磯村がエリア手前から浮き玉のパスを送ると、これに反応した矢野が裏へ抜け出し頭でニアサイドに押し込んだ。
同点に追いつかれたG大阪は試合終盤、宇佐美にボールを集めるが得点には繋がらず。試合はそのままタイムアップを迎え、3-3の引き分けに終わっている。
G大阪での最終試合となった宇佐美はフル出場し存在感を示したものの、ゴールを奪うことできなかった。チームは引き分け、エースの旅立ちを白星で飾るには至っていない。
この結果、G大阪は6位、名古屋は14位でファーストステージを終えている。
セカンドステージは7月2日に開幕し、G大阪は敵地で鹿島アントラーズと、名古屋はアウェーで大宮アルディージャと対戦する。
【得点者】
0-1 3分 川又堅碁(名古屋)
1-1 45分 阿部浩之(G大阪)
2-1 54分 金正也(G大阪)
2-2 67分 川又堅碁(名古屋)
3-2 87分 今野泰幸(G大阪)
3-3 89分 矢野貴章(名古屋)
By サッカーキング編集部
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