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失意のACL敗退からリスタートへ…FC東京、巻き返しを誓いG大阪戦に臨む

2016.05.28

前日練習に臨んだFC東京 [写真]=F.C.TOKYO

 FC東京は29日、ホーム味の素スタジアムで明治安田生命J1リーグファーストステージ第14節ガンバ大阪戦を迎える。

 再びアジアへの挑戦権を獲得するために――。必要条件は、Jリーグで3位以内、もしくは天皇杯優勝。まずはリーグ戦での浮上、そしてチームとしての成長が目下の目標になる。その一戦目の相手は、昨年最終節でFC東京を上回り、Jリーグチャンピオンシップに進出したガンバ大阪だ。


「あの悔しさを晴らすためには、同じ舞台に立たなくてはいけない」

 城福浩監督が言う「あの舞台」とは、他ならぬAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のことだ。2012年以来に参戦したACLではラウンド16で中国の上海上港と対戦。ホームの第1戦は水沼宏太の2発で先勝し、24日にアウェーへ乗り込んだ。

 引き分け以上でクラブ初の準々決勝進出が決まる一戦。試合開始から強力攻撃陣を擁する相手に攻め込まれる展開が続いた。度重なるピンチも気迫のこもった守備で何とかしのいだ。しかし、第四審がアディショナルタイムを掲示した直後に、連続シュートを浴び、失点。あと一歩届かなかった。

 劇的な展開での敗戦。選手たちの精神的なダメージも心配されたが、「受け入れ難い結果だったが、切り替えはできている。自分たちの最大値を出すことに集中している。今日の選手たちもいい表情で練習に臨んでくれた」と指揮官。高橋秀人も「今回、負けたことで気が緩んでしまうのではないかということでヨネ(米本拓司)が『気を引き締めていこう』とみんなに言っていた」と明かす。

 リーグ戦では2試合未消化ながら12位に沈むFC東京。遠藤保仁、宇佐美貴史、パトリックらを擁し、Jリーグでも屈指の攻撃力を誇るガンバ大阪を打ち破るためには、守備陣の奮闘が欠かせない。今節は森重真人が累積警告で出場停止と不安を残すが、バトンを託された選手たちは各々に決意を持って臨む。

 上海上港との2戦とも先発出場した吉本一謙が「最初から全力で戦いたい」と意気込めば、「流動的な相手をゼロに抑えて、ACLの課題をクリアしていきたい」と高橋。タイトな守備から攻守の切り替えでゴールをこじ開ける。リーグのホームゲームでは2001年以来、12戦負けなし。相性の良さも追い風となるはずだ。

 吉本がチームの思いを代弁する。「新たな一歩目。良い結果を出したいし、ここからもう一度“行くぞ”という試合にしたい」。失意の敗戦から、再び上位へ。リベンジの炎を灯した青赤軍団が“リスタート”を切る。

fctokyo2


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