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勝利と笑顔のために…熊本FW巻、ホーム再開戦で黒星も「挫けず諦めず」

水戸戦にフル出場したFW巻誠一郎。試合後のインタビューでは悔し涙も見せた [写真]=浦正弘

「なんて表現していいか難しい」。熊本地震後初のホームゲームで惜しくも敗れ、悔しさを滲ませたロアッソ熊本FW巻誠一郎だったが、地元に笑顔を届けるため「何度でもチャレンジして、挫けず、諦めず、勝利を目指していきたい」と前を向く。

 熊本は22日に行われた2016明治安田生命J2リーグ第14節で、柏レイソルの本拠地である日立柏サッカー場を“ホーム”として水戸ホーリーホックを迎えた。突き刺すような暑い日差しの中、巻は前線で最後まで走り続けたが、チームは81分に失点を喫し、0-1で活動再開後初の勝ち点を収めることはできなかった。

 この試合には、熊本と水戸の両サポーターだけではなく、柏や浦和レッズなど他クラブのサポーターも集結。8201人が集まり、普段は黄色く染まるスタジアムも、この日ばかりは赤く染まった。「スタジアムは本当の自分たちのホームのように真っ赤に染めてもらえた。最高の雰囲気を作っていただいた。サッカーをやっていて、そのような特別なことはない。いろんな人に支えられて、僕らも励みになっている」と感謝する巻だが、サポーターからの声援が大きかっただけに、「余計に勝ち点がほしかった」と悔しさも大きい。

「勝てなかったのは悔しいですし、なんて表現していいか難しい。本当に一人ひとりはできることを最大限出し切っているので、勝てないのは僕らもキツイです。勝負に直結する仕事をやらしてもらっているんで、勝ちに繋がらなかったのは僕の責任でもある。今日も熊本ではパブリックビューイングでサポーターの皆さんに見ていただいた。現地の人たちに思いや笑顔を届けたかった」

 震災の影響で本拠地うまかな・よかなスタジアムを使用できない熊本は、他クラブのスタジアムを借りてのホームゲームが続くため、実質アウェーでの連戦となる。選手のコンディション面でも厳しい状況が続くが、巻は「みんな本当に最大限に気をつけながら、トレーニングに励んでいる。サッカーは1人じゃなく11人で、チームで戦うもの。その中で助け合い、支え合いながら1つになってプレーしている」とチーム一丸となって乗り越えていくと話した。

 しかし、結果としても活動再開後2連敗で、リーグ戦4連敗と苦しい状況が続いている。それでも「もどかしい思いをしているけど、僕らは何度でもチャレンジして、挫けず、諦めず、勝利を目指していきたい」と巻は前を向く。

 次節は28日にFC町田ゼルビアと対戦。この試合もヴィッセル神戸の本拠地であるノエビアスタジアム神戸でホームゲームとして行われる。「いい準備をして、またチャレンジします。何度でも何度でも勝ち点3を熊本に持っていけるように。今日で終わりではないし、次の試合が終わりでもない。最後までそういう気持ちをもって戦いたい」。そんな思いを抱く巻は勝利のため、そしてサポーターの笑顔のために走り続ける。


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