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川崎が大久保の通算163点目などで上位対決制す…柏は下平監督体制初黒星

2016.05.08

川崎が3ゴールを奪って好調の柏相手に快勝を収めた [写真]=兼子愼一郎

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第11節が8日に行われ、柏レイソル川崎フロンターレが対戦した。

 5試合連続完封勝利中と絶好調で4位まで順位を上げた柏が2位の川崎をホームに迎えての一戦。両者の勝ち点差は「3」と、互いに負けられない戦いとなる。柏は4日に行われたヴァンフォーレ甲府戦から2名を変更し、DF増嶋竜也、FW大津祐樹がスタメンに名を連ねた、一方の川崎は4日のベガルタ仙台戦から3名を入れ替え、DF車屋紳太郎、MFエドゥアルド・ネット、FW三好康児が先発起用された。


 立ち上がりからゲームの主導権を握った川崎は、15分に先制点を奪う。右サイドの中村憲剛からエリア内右に走り込んだエウシーニョにパスが渡ると、エウシーニョは中央へ折り返す。このボールに反応した大久保嘉人はDFのマークに遭いシュートにつなげることができなかったが、こぼれ球を拾ったエドゥアルド・ネットがエリア外左から左足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さった。柏にとっては第5節の前半30分に奪われたゴール以来、525分ぶりの失点となった。

 リードを奪った川崎はその後も試合を優勢に進めたが、30分に柏がワンチャンスをものにする。敵陣浅い位置で得たFKを山中亮輔が左足でゴール前に蹴り込むと、中谷進之介が頭で合わせる。山なりのシュートがGKの頭上を超えてゴール右隅に吸い込まれた。試合はこのまま1-1で前半を折り返す。

 後半に入り52分、川崎は中村からのスルーパスで右サイドを抜けだしたエウシーニョがゴールライン際からGKの頭上を越すクロスを供給。最後はゴール前の大久保が頭で押し込み、勝ち越しに成功した。大久保はこれで自身の持つJ1最多得点記録を「163」に更新した。

 さらに直後の55分、中盤でボールを奪った川崎は中村が左に流れた大久保にスルーパス。これを受けた大久保がエリア内右にクロスを送ると、フリーで走り込んだ小林悠が右足のボレーシュートを突き刺し、リードが2点に広がった。

 柏は62分、右サイドの伊東純也がドリブルでDFをかわしてクロスを上げると、ファーサイドの田中順也が胸トラップから後方に落とし、茨田陽生が右足ダイレクトで合わせる。しかしシュートは大きく枠の上に外れてしまった。

 終盤は柏がサイドからのクロスを中心に相手陣内に押し込む時間が増えたが、最後まで得点を奪うことはできず、3-1のままタイムアップを迎えた。柏にとっては第2節以来8試合ぶりの敗戦。また、第4節からチームの指揮を執る下平隆宏監督はリーグ戦初黒星を喫した。一方の川崎は2戦ぶりの勝利で、この後に試合を控える首位の浦和レッズにプレッシャーを与えている。

 次節、柏は13日に敵地でサンフレッチェ広島と、川崎は14日にホームでヴィッセル神戸と対戦する。

【スコア】
柏レイソル 1-3 川崎フロンターレ

【得点者】
0-1 15分 エドゥアルド・ネット(川崎フロンターレ
1-1 30分 中谷進之介(柏レイソル
1-2 52分 大久保嘉人(川崎フロンターレ
1-3 55分 小林悠(川崎フロンターレ

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