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【予想スタメン】若手の活躍で快進撃を続ける柏、ホームでの川崎戦は6連勝中と好相性

2016.05.06

U-23日本代表のチームメートである伊東純也(左)と大島僚太(右) [写真]=Getty Images

柏レイソル 快進撃を続ける若きチームの強さは本物か、上位対決で真価が問われる

 平均年齢23歳前後の若いチームゆえ、この快進撃は“勢い”によるものが大きいかと思われた。だが、前節のヴァンフォーレ甲府戦では勢いよりも安定感が際立ち、したたかな試合運びで甲府の佐久間悟監督は「完敗」と評した。勢いだけでなく、公式戦7連勝、リーグ戦5試合連続完封勝利の自信、安定感は確実に生まれている。


 ここまでのリーグ5連勝はすべて先制し、そのまま無失点で勝ち切った。したがって先制を許した場合、この若いチームの立て直しにはやや不透明な部分はある。川崎の攻撃力を封じることが望ましいが、仮に先制を許してもこれまでと変わらない試合運びができるかどうか。また、選手たちは「もっとボールを保持する時間を増やしたい」と述べている。現時点で試合内容は非常に良く、ともに課題と呼べるほどではないが、さらに安定感を増して強いチームへと変貌していくために、そういった部分も向上させていく必要があるだろう。

 甲府戦では中川寛斗が体調不良で欠場した。前線での効果的な動きで味方がプレーできるスペースを作り、守備に切り替わればファーストディフェンダーとしてハイプレスのスイッチを入れてきた中川の不在は影響がないとは言えない。体調は回復したとはいえ、さすがに今回の川崎戦は回避が濃厚。ただし、下平監督の戦術は早くも浸透し、誰が出てもチームの狙いを発揮はできている。

 今節勝てば、勝ち点で川崎と並ぶ重要な一戦。川崎との対戦成績は、ホーム戦では2011年以降全勝。今季もナビスコ杯で勝利を挙げており、公式戦6連勝中だ。この地の利を生かし、柏はリーグ6連勝を狙う。(鈴木潤)

■柏予想スタメン
4-4-2
GK
中村航輔
DF
鎌田次郎
中谷進之介
中山雄太
山中亮輔
MF
伊東純也
大谷秀和
小林祐介
田中順也
FW
武富孝介
ディエゴ・オリヴェイラ

川崎フロンターレ 優勝争いの生き残りをかけ、近年未勝利のアウェー柏戦に挑む

 第9節ガンバ大阪戦で一定の成果を収めた大島僚太と谷口彰悟のダブルボランチによる4-2-3-1システムだったが、前節の仙ベガルタ台戦では機能せず。後半からは中村憲剛と大島僚太によるダブルボランチにした4-4-2に戻している。

 原稿締め切りの時点で今節の布陣は読めないが、柏から期限付き移籍中のエドゥアルドが出場できない契約になっているため、この試合のセンターバックに入るのは、おそらく谷口となる。となれば、中村と大島による慣れ親しんだ4-4-2システムで臨むと考えるのが妥当だろう。

 互いにボールを保持するスタイルだが、柏は自在にシステムを変形させながら、こちらのシステムとの噛み合わせの齟齬を狙った崩しに長けている。マッチアップのズレを起こさないように、しっかり対応すること。そして、いつもとは違って相手にボールを握られる時間帯も長くなるはず。そこで我慢強く割り切って守るメンタリティーもポイントになる。今季リーグ戦での完封試合は4試合あるが、そのうち3試合がアウェーである。敵地での堅守ぶりを発揮したいところだ。

 前節で勝ち点1しか積み上げられなかった川崎にとっては、優勝争いの生き残りをかけた一戦となる。日立柏サッカー場はここ数年勝てていないが、過去に一度もリーグ戦で勝てなかったアウェーのG大阪戦で勝利したことを思えば、必要以上に恐れる必要もないはずだ。連勝中の柏に土をつけて、こちらが波に乗りたい。(いしかわごう)

■川崎予想スタメン
4-4-2
GK
チョン・ソンリョン
DF
エウシーニョ
奈良竜樹
谷口彰悟
車屋紳太郎
MF
森谷賢太郎
大島僚太
中村憲剛
登里享平
FW
小林悠
大久保嘉人

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