柏木のゴールを祝う浦和の選手たち [写真]=清原茂樹
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第9節が29日に行われ、浦和レッズと名古屋グランパスが対戦した。
20日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第5節のシドニーFC戦を引き分けで終え、決勝トーナメント進出を決めた浦和は、リーグ戦でも前節、川崎フロンターレを下して首位に返り咲いた。今節は川崎戦から1名を変更。MF宇賀神友弥に代わってMF梅崎司が先発起用されている。一方の名古屋は、前節のアルビレックス新潟戦で公式戦7試合ぶりの白星を挙げた。こちらも前節から1名を入れ替え、MFイ・スンヒに代わって小川佳純がスタメンに名を連ねた。
立ち上がりは互いに決定機が作れないまま時間が経過したが、25分に浦和が最初のチャンスをゴールに結びつける。左サイド高い位置でボールを受けた梅崎がグラウンダーで折り返すと、ゴール前の柏木陽介が左足のコントロールで反転し、右足でシュート。GKが弾いたボールがゴールに吸い込まれた。
浦和は33分、エリア手前中央でパスを受けた李忠成が左方向へドリブルで運びヒールで落とすと、梅崎が右足ダイレクトで狙う。しかしシュートは惜しくもクロスバーを直撃した。さらに35分、スルーパスでディフェンスラインの裏に抜け出した興梠慎三がGKと一対一に。右方向へGKをかわした興梠だったがシュートを打つ角度がなくなってしまい、一度切り返して今度は左足のキックフェイントで再びGKをかわす。しかし、戻ったDFに阻まれ結局シュートにつなげることができなかった。
ピンチを凌いだ名古屋は39分、ゴールまでやや距離のある位置で浮き玉のパスを受けたシモビッチが胸トラップから思い切って右足を振り抜く。強烈なドライブシュートがGK西川周作の手を弾いてゴール右上に決まり、試合は振り出しに戻った。
後半に入り53分、浦和は梅崎に代えて駒井善成を投入。右サイドの関根貴大が左へポジションを移した。すると56分に勝ち越し点が決まる。左サイドの関根が森脇良太とのワンツーでエリア内左に侵入し、クロスを供給。ゴール前の李が左足ジャンピングボレーで合わせゴール左隅に決めた。
さらに62分、高い位置でボールを奪った柏木からパスを受けた興梠がエリア内中央でDFをかわして右足でシュート。これがゴール左に決まり、浦和のリードが2点に広がった。止まらない浦和は65分、右サイドから攻め上がると、エリア内でボールを受けた興梠が巧みな反転でDFをかわし、中央にラストパス。最後は武藤雄樹が右足ダイレクトでゴール左隅にシュートを沈め、決定的な4点目を奪った。
浦和は73分、柏木を下げて18歳の伊藤涼太郎をピッチへ送り出す。伊藤にとってはこれがJリーグデビュー戦となった。
終盤も浦和が敵陣に押し込みゴールに迫ったが、5点目は生まれず試合はこのまま終了。興梠、李、武藤の“KLMトリオ”が揃ってゴールを挙げるなど、浦和が4-1と快勝を収めた。勝った浦和は公式戦での無敗を10に伸ばすとともにリーグ戦首位の座をキープ。名古屋は2試合ぶりの黒星となった。
浦和は5月3日にACLグループステージ第6節で浦項スティーラーズと対戦。名古屋は同4日にJ1ファーストステージ第10節で横浜F・マリノスをホームに迎える。
【得点者】
1-0 25分 柏木陽介(浦和レッズ)
1-1 39分 シモビッチ(名古屋グランパス)
2-1 56分 李忠成(浦和レッズ)
3-1 62分 興梠慎三(浦和レッズ)
4-1 65分 武藤雄樹(浦和レッズ)
【ハイライト】 浦和レッズ×名古屋グランパスは、4−1で浦和の勝利!#スカパー @REDSOFFICIAL
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