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浦和FW武藤、首位に導くゴールはイメージ通り「瞬間にコースが見えた」

66分にMF梅崎司と交代した武藤。「代えられる前に決められて良かった」と安堵した [写真]=兼子愼一郎

 止めるなら俺たち――。浦和レッズには、昨季の明治安田生命J1リーグ・ファーストステージで無敗優勝を達成した意地があった。今季開幕から無敗をキープし、首位を走る川崎フロンターレとの大一番。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のシドニーFC戦から中3日と連戦の疲れが残る中、浦和が勝負強さを見せつけた。

 均衡を破ったのはMF武藤雄樹のゴールだった。浦和は序盤から主導権を握ったが、ゴールをこじ開けることができない。それでも「攻守の切り替えでは圧倒している。いつか形ができる」(武藤)と試合を優位に進め、迎えた54分、ついに待望のゴールが生まれた。右サイドのDF森脇良太がゴール前に縦パスを入れると、FW李忠成が絶妙なヒールパスで中央へと落とす。「瞬間にコースが見えた」と武藤はダイレクトでミドルシュートを流し込んだ。

 武藤にとっては普段から練習している角度。コースもしっかりと見えていたが、「あそこまでイメージ通りにはなかなか蹴れないので、すごく気持ち良かった」と“完璧なゴール”に左拳を勢いよく突き上げ、喜びを爆発させた。そして胸のエンブレムを観衆にアピールするかのように、右手で力強く握りしめた。「ダイレクトで蹴ったほうが、GKもDFも準備はしづらいと思うので、常に狙っています。ただ、思った以上にいいコースにボールが飛んできてくれました。練習の成果が一つ出たと思うと、うれしい」。そう言って、満足気にゴールシーンを振り返った。

 シーズン開幕前に「チームにとって大事な試合で点を取る」ことをテーマに掲げていた武藤が、自らの得点で見事にチームを首位に引き上げた。「もちろん、全試合が大事。その中でも、きっかけになるビッグゲームはあると思う」。リーグ戦と並行して戦うACLにおいても、グループ最大のライバル・広州恒大との一戦(5日のホーム戦)で値千金のゴールを決めた。絶対に負けられない試合で「結果を出せている」。ここ一番の勝負でもぎ取ったゴールは、確実に武藤の自信につながっていた。

 これで浦和は3節ぶりに首位に立った。「アウェーで勝ち切って、浦和レッズの強さを見せつけられた」と胸を張ったが、ここで一喜一憂することはない。今はただ目の前の試合に集中するのみ。「去年も首位で突っ走っていて、最後のところでかわされている。今、喜ぶところではない」と武藤は次節の名古屋グランパス戦に向けて気を引き締めた。

取材・文=高尾太恵子

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