敵地で大量5得点を奪った広島がリーグ戦今季初勝利を手にした [写真]=Getty Images
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第4節が20日に行われ、大宮アルディージャとサンフレッチェ広島が対戦した。
昇格組ながら開幕2連勝と好スタートを切った大宮だが、前節はガンバ大阪に敗れ、今季初黒星を喫した。今節はG大阪戦から1名を変更し、負傷したDF菊地光将に代わってDF福田俊介が起用された。
一方、開幕から3試合未勝利と苦戦を強いられている昨季のJ1王者・広島は、16日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第3節でブリーラム・ユナイテッド(タイ)を下して、公式戦6試合ぶりに白星を手にした。リーグ戦初勝利を目指す今節はACLからは5名を変更し、DF塩谷司、MFミキッチ、MF柴崎晃誠らを起用。また、FW浅野拓磨が今季のリーグ戦では初となる先発出場を果たしている。
序盤は互いになかなかチャンスが作れず拮抗した展開となったが、徐々に広島が敵陣に押し込む時間が増えると、22分に先制点が決まる。前線でボールを受けたピーター・ウタカがエリア内右にスルーパスを送ると、抜け出した浅野拓磨がグラウンダーでゴール前に折り返す。走り込んだウタカがこれを右足でゴール左に流し込んだ。
大宮は28分、敵陣高い位置でボールを奪うと、エリア内左でパスを受けた泉澤仁が左足を振り抜いたが、シュートはGKの正面に飛んでしまった。
追加点を狙う広島は39分、エリア手前右の位置でタテパスを受けたウタカが右足アウトでスルーパス。エリア内右に抜け出した浅野が右足の強烈なシュートをゴール左上に突き刺し、リードを2点に広げた。前半はこのまま2-0で折り返す。
2点を追う大宮はハーフタイムに沼田圭悟とネイツ・ペチュニクを下げて、奥井諒と横谷繁を投入。52分には左からのクロスにドラガン・ムルジャが頭で合わせたが、ここはGKにセーブされてしまった。さらに55分にも左サイドから攻撃を仕掛けると、泉澤が右足で上げたクロスにニアサイドの横谷が右足アウトえ合わせたが、シュートは惜しくも左ポストを叩いた。
なおも攻め続ける大宮は60分、左サイドの泉澤がエリア内左にスルーパスを通すと、抜け出した家長昭博がGKの手前で中央にラストパス。走り込んだ横谷がスライディングで合わせ、1点差に詰め寄るゴールが決まった。
このゴールで大宮が勢いづくかに思われたが、広島は前掛かりになった相手の一瞬の隙を突く。67分、自陣からパスを繋ぐと、敵陣でボール受けた柴崎がフリーで前線に持ち上がる。ここからエリア内左に走りだした浅野にスルーパスを通すと、浅野はグラウンダーで折り返し。最後はファーサイドに走り込んでいた青山敏弘が難なく押し込んで、再びリードを2点に広げた。
さらに73分、青山からのスルーパスでエリア内左に抜け出した柏好文が右足インサイドでゴール右隅にシュートを沈め、広島が試合を決定づける4点目を奪った。終了間際の89分には右からのクロスが左ポストに当たったところを柴崎が押し込み、これでスコアは5-1となる。試合はこのまま終了のホイッスルを迎え、大量5ゴールを奪った広島が今季初勝利を挙げた。一方の大宮は連敗を喫している。
次節、大宮は4月2日にジュビロ磐田と、広島は同1日にベガルタ仙台とそれぞれホームで対戦する。
【得点者】
0-1 22分 ピーター・ウタカ(サンフレッチェ広島)
0-2 39分 浅野拓磨(サンフレッチェ広島)
1-2 60分 横谷繁(大宮アルディージャ)
1-3 67分 青山敏弘(サンフレッチェ広島)
1-4 73分 柏好文(サンフレッチェ広島)
1-5 89分 柴崎晃誠(サンフレッチェ広島)
By サッカーキング編集部
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