ホームで鳥栖を下した横浜FM [写真]=兼子愼一郎
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第4節が19日に行われ、横浜F・マリノスとサガン鳥栖が対戦した。
ともに1勝1敗1分けで迎える一戦。前節、アウェーでアルビレックス新潟を下して今季初白星を挙げた横浜FMは、同試合から先発メンバーの変更はなし。MF中村俊輔、FW齋藤学のほか、新潟戦でプロデビューを果たした18歳のMF遠藤渓太と、プロ初先発を果たした大卒ルーキーのFW富樫敬真が2試合連続でスタメンに名を連ねた。一方の鳥栖は、引き分けに終わった前節のヴァンフォーレ甲府戦から2名を変更。MF高橋義希が開幕節以来、FW富山貴光が今季初の先発出場を果たしている。
試合は開始早々に横浜FMのゴールで動く。3分、自陣深い位置からのロングボールでDFラインの裏に抜け出した富樫がGKと1対1を迎えると、冷静に右足でゴール右隅に流し込んだ。富樫の2試合連続ゴールで横浜FMが先制に成功する。
早くも追いかける展開となった鳥栖は16分、エリア手前右から富山が左足を振り抜くと、このシュートは枠の右上を捉えたが、GK飯倉大樹が弾き出した。さらに18分、左からのCKをファーサイドの谷口博之が胸で落とすと、豊田陽平が右足で狙ったが、ここもGKに阻まれた。
横浜FMは29分、中村のスルーパスでエリア内右に抜け出した遠藤が、飛び出したGKの手前で中央に折り返す。ここに富樫が走り込んだが、DFにクリアされてしまい、シュートには繋げられなかった。試合はこのまま1-0で前半を折り返す。
後半は鳥栖がやや攻勢を強めると、横浜FMは富樫に代えて伊藤翔を投入し、打開を図る。しかし63分、ゴール正面でFKを得た鳥栖は金民友が左足で直接シュート。壁に当たってコースが変わったボールが左ポストを叩くと、こぼれ球に反応した谷口が頭で押し込み、試合は振り出しに戻った。
追いつかれた横浜FMだったが、すぐに勝ち越しゴールが決まる。70分、左サイドの下平匠が前線にスルーパスを送ると、DFラインの裏に抜け出した伊藤がGKと1対1に。ここはGK林彰洋が好セーブで凌いだが、エリア外にこぼれたボールを拾った中町公祐がワントラップから右足一閃。このシュートがゴール左隅に吸い込まれ、スコアは2-1となった。
再びビハインドを背負った鳥栖は80分、鎌田大地がエリア内左にスルーパスを送ると、DF中澤佑二に当たってゴール方向にこぼれたボールに豊田が反応。左足でシュートを放ったが、飛び出したGK飯倉が身体を張ってこれを防いだ。
その後も同点を目指す鳥栖が敵陣に押し込む時間が続いたが、最後までゴールを奪うことはできずに、試合は2-1で終了。横浜FMが2連勝を飾り、鳥栖は開幕節以降、3試合白星なしとなった。
横浜FMは23日に2016Jリーグヤマザキナビスコカップ・グループステージ第1節で川崎フロンターレと、4月2日にリーグ戦第5節でガンバ大阪と、それぞれ敵地で対戦。鳥栖は27日にナビスコ杯で新潟とのアウェーゲームを戦い、4月2日にリーグ戦第5節で柏レイソルをホームに迎える。
【得点者】
1-0 3分 富樫敬真(横浜F・マリノス)
1-1 63分 谷口博之(サガン鳥栖)
2-1 70分 中町公祐(横浜F・マリノス)