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【予想スタメン】井原監督の的確な采配が試合展開を左右…得意のセットプレーも勝利のカギに

2016.03.04

就任2シーズン目を戦う福岡の井原監督 [写真]=Getty Images

アビスパ福岡 臨機応変な対応と、得意のセットプレーで勝負

 5年ぶりのJ1開幕戦は、サガン鳥栖との“九州ダービー”に敗れた。8分に先制点、後半開始早々に追加点を奪われ、ゲームへの入り方に課題を残すが、井原正巳監督は「我々の方がチャンスはあったし、やろうとしていたことはできた」と前向きだ。たしかに、立ち上がりこそ鳥栖に中盤を支配され、ペースをつかめなかった福岡だが、25分過ぎに城後寿を中盤に下げてフォーメーションを整えてからは、福岡の時間帯が続いた。昨季から指揮を執る井原監督は、ゲーム中でもフォーメーションを変更し、相手に合わせた柔軟な対応を取ることが特徴でもある。今節も横浜FMのトップ下3枚に対する守備に問題が生じれば、フォーメーション変更で対応する可能性はある。


 鳥栖戦ではセットプレーから1点を返した。昨季は総得点の約半数がセットプレー絡みの得点。ウェリントン、城後、濱田水輝、キム・ヒョヌンなど、長身のプレーヤーをそろえていることに加え、左足なら鈴木惇、右足なら末吉隼也とタイプの違う両キッカーの精度も高く、セットプレーは福岡にとって今季も得点源になるだろう。

 横浜FMはパスワークで攻撃のリズムを作るため、前節の鳥栖戦よりは守備セットまでの時間に余裕が持てそうだ。しかし、中村俊輔を中心に、ブロックを敷いても打ち破るだけのタレントをそろえているだけに、どれだけ我慢強く守れるかがポイント。ボールを奪う位置は低くなりそうだが、奪ってからシンプルなカウンター攻撃を何度も仕掛けたい。(新甫條利子)

■福岡予想スタメン
3-4-2-1
GK
イ・ボムヨン
DF
キム・ヒョヌン
濱田水輝
實藤友紀
中村北斗
MF
末吉隼也
鈴木惇
亀川諒史
城後寿
金森健志
FW
ウェリントン

横浜F・マリノス 中村復帰は好材料も出場未定、両サイドが重役担う

 ベガルタ仙台と対戦した開幕戦では、6年ぶりの無得点。前半の低調さが響き、エリク・モンバエルツ監督2年目は悔しい形で黒星スタートした。ただ、内容は悪くない。リズム良く攻め続けた1点ビハインドの後半は、シュート数が9対1。チャンス自体は多く、課題はフィニッシュの精度で、齋藤学は「僕を含めて最後の質をもっと高めたい」と話す。

 昨季のチーム得点王アデミウソンの移籍、エースと期待されたラフィーニャの長期離脱、そして開幕1週間前のインフルエンザ発症で無念の離脱となった中村俊輔。クラブが補強を予定している新外国人FWの獲得も未発表という中、今週の一番の朗報は中村の復帰だ。実戦形式の練習では、早速定位置であるトップ下でプレー。先発出場するのか、遠征メンバー入りするのかなどコンディション次第で流動的だが、最終局面で違いを生める大黒柱が戻ってきたことは間違いなくチームのエネルギーとなる。

 また、齋藤は2014FIFAワールドカップブラジル大会以来となる日本代表候補入り。その齋藤と反対サイドの右MFは、新加入した前田直輝が初先発する見通しで、モチベーションの高い両ドリブラーも明るい材料だ。交代枠でも、仙台戦で途中出場した仲川輝人は50メートルを5秒台で走るスピードがあり、ジョーカーとして期待できる一人である。福岡とは5戦無敗と相性が良く、現在は3連勝中。チャンスでしっかり決めきれば、勝ち点3はついてくる。

■横浜FM予想スタメン
4-2-3-1
GK
飯倉大樹
DF
小林祐三
中澤佑二
ファビオ
下平匠
MF
喜田拓也
中町公祐
前田直輝
三門雄大
齋藤学
FW
伊藤翔

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