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元ガンバ大阪GK木村敦志の異色なセカンドキャリアは『たむけんxチーズケーキ』

2016.02.24

2014年の引退発表まで12年間をガンバ大阪で過ごした木村敦志さん

2014年の引退発表まで12年間をガンバ大阪で過ごした木村敦志の引退後を公式サイト「おにぎり革命」のプロデューサーが直撃!何かと話題になる木村敦志のセカンドキャリアに迫る。

▼ガンバ大阪で引退したいという気持ちしかなかった


Q:実際に現役の間に引退後の生活や仕事って考えたりしてたの?
木村(以後:木):全く考えてなかった!

Q:引退を意識したのはプロ何年目くらい?
木:プロ生活12年のうちの12年目(笑)。やっぱりプロサッカー選手として活動している間はサッカーだけを常に考えていたから、違う仕事や人生のことは考えた事もなかった。

Q:木村敦志といえば現役時代からブログでもギリギリの内容を書くし、他のプロスポーツ選手とは違ったイメージを作ろうと考えてたよね。
木:きっかけとしては自分を発信していく意味での公式サイトを作る時から、面白い事をやろうというスイッチは入ったよね。

Q:おにぎりをかぶり始めたのは?
木:ブログを始める時に普通にやっても面白くないから、星原健太(現 ギラヴァンツ北九州)と2人で日替わりでブログを書こうと!最初はウッチー(ガンバ大阪 内田達也)も入れて3人でやるつもりが、ウッチーは嫌がったから。それでブログのプロフィール写真を撮影する日に、ガンバ大阪の選手納会で使っていたおにぎりのかぶり物が車の中にあったので、それを使って。おにぎりは軽いノリから、今ではLINEのスタンプにまでなってしまって(笑)。

Q:ブログでも、アップした内容によってはギリギリの内容も(笑)・・・例えば引退後にセレッソ大阪からオファーがあった件とか!
木:あれは驚いた(笑)。引退もしているし自分はずっとガンバ大阪でプレーをしていたので、そのオファーはびっくりして思わずTwitterに・・・(笑)。他にもギリギリの写真はブログに載せたこともあったけれど、クラブの広報から「すぐに消してください」と連絡がきて・・・「これもダメか(汗)」と。

Q:でも、そのセレッソのオファーはタイミング次第では移籍も?
木:いや、それはない!ガンバ大阪で引退したいという気持ちしかなかったから。例えば移籍をして、自分の体力も気力も限界までやり切るのも素晴らしいけれど、自分は余力がある間にサッカー以外で次のチャレンジをしたかった!

Q:指導者やサッカーに関わる仕事ではなく?
木:30歳で引退して、これからの長い人生を考えると、一度サッカーとは離れて色々と経験してみたい気持ちが強いかな。

▼サッカー以外の武器を探す

Q:2015年1月に引退をしました!その時はどんな感じだったの?
木:特に何も考えていなかったけれど、同じ時期に引退した新井場さんが「お前もこれからやりたい事があるはずやし、それが見つかるまで俺の会社で働けよ」と言ってくれて、フットサル場での仕事をやらせてもらいながら、次の人生で何にチャレンジするかを考えながら過ごしていたかな。

Q:その時に考えてた仕事ってあるの?
木:会社の経営をしたいなと思った。何で会社経営に興味があるのかを考えてみると、現役の間に出会った人の中で会社経営をしている人が多かったし、その人たちから多くの事を学ばせてもらったから、やっぱり自分で会社を作って人を楽しませたいという気持ちがあると思う。

Q:人を楽しませたい!っていう気持ちはこれからの仕事以前に根本的に持っているよね?
木:子供の頃からね!文化祭でも体育祭でも、やっぱり自分発信で「これやったら面白いやん」と行動してしまう人間だから・・・ガンバ大阪のファン感も凄く楽しかった。

Q:いま、プロのサッカー選手を引退して、仕事をする中で感じていることは?
木:本当に大変ということ!サッカーという武器がなくなったいま、どうやって自分で対価を生み出す?となると本当に難しい。ただサッカー選手の時も、試合に出れていなくてもクラブは毎年契約更新して必要としてくれる中で1日1日を100%以上でしっかりとやるというスタンスなので、いまの仕事も自分を必要としてくれる中で、同じくやれることをしっかりとやっていくしかないなと。

Q:サッカー人生の中で転機としては試合に出場し始めた時に怪我をしてしまった!
木:あの怪我をした瞬間は悔しかったけれど、リハビリに取り組む中で、前向きに考えようと。「人生って面白い!これはチャンスではなくネタにできるな」と思って(笑)。

Q:本田とは違う意味でメンタルが強い(笑)。
木:一度も大きな怪我はしたことがないのに、ここで怪我をするのか!!レギュラーで試合に出始めた瞬間に怪我をするのか!逆に持っているなと思って。その経験からはまだ何も役立っていないけれど、ポジティブ思考だから、これからの人生も楽しみながら何とかなるだろうと思っている。

▼たむけんcafeで修行の日々

Q:それでは話を変えて、いまは何をしている時が一番楽しいの?
木:今はチーズケーキを作っている時が一番楽しいかな(笑)。

Q:綺麗に話をつなげてくれるよね。ではその話に!今の仕事を始めるきっかけは?
木:引退してから新井場さんの仕事を手伝いながらも、ガンバ大阪時代からお世話になっていた、芸人のたむけんさんが「奈良でカフェを出すから手伝って」と言ってもらえて!経験したことのない仕事やから、すぐに面白そうやな!話をもらったのが去年の9月。すぐに動き出して10月にオープン!すごい勉強になることばかりで、やりがいもあるよ!(http://cafe-nagood.com)

Q:10代のアルバイトの子たちともコミュニケーションを取りながら!
木:そうそう。でも現役の時も毎年選手は変わる中で人間関係は楽しくやっていたので、そこは問題ではないかな。それよりも、もっと多くの人にお店に来てもらいたいので、宣伝もしっかりやっていかないと!そこでお店の売りとなるチーズケーキを自分が担当しているという現実です。

Q:何でチーズケーキ?
木:奈良でカフェをオープンするという話からスイーツを出したいなと。たむけんさんがアメリカに行った時に「ニューヨークチーズケーキが美味しかった」と言って、それを販売したいという話になり。チーズケーキならガンバ大阪のスポンサーもしているPABLOさん!そこでPABLOさんに連絡して、自分がチーズケーキ作りのレシピを学ぶ研修に行かせてもらって。

Q:職人になってきてるよね!
木:本当は厨房スタッフに教えて作ってもらう必要があるけれど、他人に任せるのが怖い自分がいて(笑)。ちょっとした泡が出たりすると嫌になるくらいで、このままチーズケーキに没頭してしまうのではという不安の方が大きいです!

Q:チーズケーキを愛してしまいそうで?
木:最初は軽い気持ちで付き合ったのに、以外と性格が良くて、俺が見てあげないと!っていう気持ちです(笑)。でも、今の自分に与えられている仕事は100%でやるというスタンス!キーパーをやっていた時も日々のトレーニングと準備を100%でやっていた事と同じスタンス!しかし、先ほどお店で次はパンケーキを導入するという話があり、それを聞いてまた怖くなりました。チーズケーキの次はパンケーキにハマってしまうのかと。浮気してしまうのかと(笑)。あとは、ガンバ大阪の新スタで焼き肉たむらで出店も決まりそうで、自分が企画した(おにぎらず)を販売予定!2月14日のこけら落としの試合ではスタジアムで自分も店頭販売をするので凄く楽しみ!!

▼これからも新しい取り組みにチャレンジし続けたい!

Q:これからの人生計画で見えてきた事はある?
木:全くない(笑)。ガンバ大阪に入団した時と同じ気持ちで。とにかく今ある事を全力でやりながら可能性を広げていこうと!

Q:その中でまた新しいチャレンジとして、Jリーグのサポーター専用アプリ「JOOOY」で企画を始めたよね?
木:新しい取り組みにはどんどんチャレンジしたいから、ブログでやっている事も同じで、みんなで楽しみたいから!2ちゃんねるとかである「ブラック企業に勤めているけど質問ある?」を見ていて凄く面白いから、そういう感じで「現役を引退した木村敦志だけど質問ある?」をやったら絶対に面白い!本当は現役の時にやりたかった(笑)。

Q:Jリーガーから新しい次の人生に向けて最後に一言ありますか?
木:たむけんさんにも言われたけれど、基本的にサッカーしかやってこなかった30年間なので、これから苦しい経験をいっぱいして「全ての経験が勉強になる」という気持ちで毎日を頑張ろうと。これからの事や、それこそチーズケーキ、パンケーキの事、ガンバ大阪での選手時代の事などはアプリJOOOYの「木村敦志だけど何か質問ある?」でガッツリ暴露してよ。ここでは言えない話ができるので(笑)。

 インタビューの合間でもカフェnagoodの企画や運営の調整で忙しくしていた木村敦志。
 元Jリーガーのセカンドキャリアとして、一歩づつ自分らしくチャレンジを続ける木村敦志にこれからも注目していきたい。

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