FOLLOW US

“大刷新”の千葉が宮崎ラウンド開幕戦制す…ユース出身の井出が先制弾

2016.01.31

熊本戦で先制点を決めた千葉MF井出遥也(右から4人目)[写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの宮崎ラウンドが31日に開幕し、ロアッソ熊本ジェフユナイテッド千葉が対戦した。

 FC東京の優勝で幕を閉じた沖縄ラウンドから一夜明け、熊本、千葉、鹿島アントラーズアビスパ福岡の4クラブによる新たな戦いが宮崎でスタートした。開幕戦は、熊本と千葉によるJ2対決。9年目のJ2を迎える熊本は、古巣対決となる35歳のベテランFW巻誠一郎に加え、阪南大学から加入した22歳のルーキーMF八久保颯らが先発メンバー入り。一方、7年目のJ2を前に24名退団・20名加入の大刷新を行った千葉は、ドイツ・ケルンでプレーしていた注目のMF長澤和輝をはじめ、スタメンに新加入8選手が名を連ねた。


 試合の立ち上がりは、熊本の積極的なプレッシングを前に、千葉もなかなか攻撃を作れず、膠着状態が続く。だが23分、千葉がカウンターからチャンスを作る。敵陣中央でボールを持った長澤が前線へスルーパス。走り上がっていた園田拓也がペナルティエリア内右に抜け出して右足シュートを放つが、GK原裕太郎に阻まれた。一方の熊本は28分、巻からのパスを受けた八久保がエリア手前中央で左足を振り抜くが、シュートはGK佐藤優也にキャッチされた。

 スコアが動かないまま前半終盤に突入する。熊本は41分、エリア前中央の巻がボールキープからバックパス。走り上がった上村周平がダイレクトで右足を振り抜くが、豪快なミドルシュートはGK佐藤に阻まれた。前半アディショナルタイムに入って1分、ついに千葉が先制に成功する。カウンターから、船山貴之が右サイドからクロスを供給。ファーサイドに流れてフリーとなった井出遥也が頭で押し込み、ゴールネットを揺らした。直後に前半終了のホイッスルが鳴り、下部組織出身の井出の先制ゴールで千葉が1点リードで折り返す。

 両チームともハーフタイムに、8人許されている交代カードを使う。熊本は巻、園田、黒木晃平村上巧を下げて、植田龍仁朗上原拓郎高柳一誠平繁龍一を投入。千葉は、イ・ジュヨン、多々良敦斗富澤清太郎を下げて、若狭大志近藤直也、アランダをピッチに送り出した。

 千葉は50分、味方の落としを受けた山本真希が、エリア前左からニアサイドを狙った右足シュートを放つが、GK原に弾き出された。一方の熊本は52分、左サイドの上原からのクロスに、中央で齋藤恵太がヘディングシュートを放つが、GK佐藤の好セーブに阻まれる。53分には、平繁のスルーパスでエリア内左に抜け出した嶋田慎太郎が、左足シュートを放つが、相手DFにクリアされた。

 千葉は64分、右サイドからの折り返しに、ファーサイドの井出がダイレクトシュートを放つが、左ポストに弾き返される。67分にも左CKから近藤が頭で合わせるが、シュートはクロスバーに当たり、追加点とはならなかった。熊本は71分、齋藤に代えて坂元大希を、千葉も長澤に代えて小池純輝を投入した。さらに熊本は76分、上村、嶋田を下げて中山雄登岡本賢明を入れて同点ゴールを狙う。千葉も79分にエウトンを下げて、吉田眞紀人を送り出した。

 81分、熊本はカウンターからチャンスを迎える。八久保が右サイドから折り返すと、中央の坂元がダイレクトで右足を振り抜くが、シュートはクロスバー上に外れた。直後に小牧成亘を下げて藏川洋平を起用し、熊本は交代枠を使いきった。

 千葉は83分、先制点の井出に代えて町田也真人を投入する。86分、エリア内右に抜け出した吉田の折り返しに、町田がゴール前へ飛び込むが、シュートまで持ち込めない。すると88分、高い位置で奪った千葉は、吉田がドリブルで右サイドを駆け上がり、エリア手前でファーサイドにパス。エリア内左の町田が放ったシュートはGK原にセーブされるが、こぼれ球を中央の小池が押し込み、追加点を奪った。

 リードを広げられた熊本だが直後に、意地のゴールを決める。エリア内右でパスを受けた八久保が右足を振り抜き、シュートをゴール右隅に突き刺さした。1点差とした熊本は最後まで同点を狙うが、試合はこのままタイムアップ。千葉が2-1で宮崎ラウンドの開幕戦を制し、白星スタートとなった。

【スコア】
ロアッソ熊本 1-2 ジェフユナイテッド千葉

【得点者】
0-1 45+1分 井出遥也(千葉)
0-2 88分 小池純輝(千葉)
1-2 90分 八久保颯(熊本)

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO