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浅野、同級生野津田への思い語る「岳人の分まで100%で頑張る」

2015.12.21

ベストヤングプレーヤー賞を受賞した浅野 [写真]=兼子愼一郎

「2015 Jリーグアウォーズ」が21日に開催され、今シーズン最も活躍した若手選手に贈られる「ベストヤングプレーヤー賞」には、明治安田生命J1リーグチャンピオンのサンフレッチェ広島のFW浅野拓磨が選出された。

 表彰式の後、取材に応じた浅野は同賞について、「1つの目標にしていたのですごく嬉しいですし、自信になります」と受賞を素直に喜んだ。「Jリーグでも僕らの年代で活躍している選手はたくさんいますし、自分が取れるかどうかっていうのはわからなかったです。目標にはしていましたけど、まずはチームの優勝のためにっていうのを第一に考えてやってきて、チームが優勝できたからこそこの賞が取れたと思いますし、チームが良い結果を残せたからこそ自分も得点につながったりとかしたと思うので、チームに本当に感謝したいと思います」と続け、チームメイトに感謝した。


 今年で1番思い出に残っているゴールを問われると、「やっぱり浦和戦のゴールが自分の成長につながったゴールだと思います。形がどうこうではなく、負けている状況で入って、流れを変えるゴールになったと思いますし、あれは本当に自分にとって重要なゴールだった」と明かし、7月の浦和レッズ戦で挙げた得点を振り返った。

 また、同賞の受賞を両親が喜んでくれたと明かし、「親も望んでいたと思うのでこの賞が取れたというのは少しでも恩返しになったんじゃないのかなと思います。今後も喜んでもらえるようにいろんな結果を残して、自分の活躍している姿を見せていきたいです」と、親孝行ができたのではとコメント。また、賞金の50万円に関しては、「家族が何かに使いたい時に使えるように貯めておきます」と、笑いながら話した。

 7人兄弟の3男として生まれた浅野は、弟たちに自分の成長する姿を見せたいかと問われ、「弟もプロを目指して頑張っているので少しでも刺激になればと思います。弟が頑張っていることで自分も刺激を受けるので、そこはお互いに刺激をし合いながら頑張っていければなと。やっぱり兄貴が頑張っている背中を見せることができればそれは力になると思いますし、そうできるようにこれからも頑張っていきたい」と力強く答え、これからも兄貴らしいところを見せたいと意気込んだ。

 浅野と同級生でチームメイトのMF野津田岳人は、11日に行われたFIFAクラブ・ワールドカップのオークランド・シティ戦で負傷し、全治8週間と診断。リオ五輪を目指すU-22日本代表としても共に戦ってきたが、野津田はアジア最終予選を兼ねたAFC U-23選手権2016の欠場も濃厚となった。同選手について、浅野は「本当に僕自身も何て言葉をかけてあげればいいのかわからないくらい自分も本当に悔しかったです。でも、だからこそ岳人の分も頑張りたいと思いましたし、何か言葉をかけるよりも自分の姿勢で何かを伝えてあげられればと思うので、そのためにもまだ五輪予選がありますし、チームでも天皇杯があるので岳人の分も100パーセントで頑張って少しでも刺激を与えることができればと思う」と、同僚の分までプレーしたいとの思いを口にした。

 シーズン全体を振り返り、「今年、自分としてはすごく成長できたシーズンだと思いますけど、それで今年だけで終わらせたら意味がないと思いますし、来年につなげないと意味がないと思う。必ずぶち当たる壁はあると思いますけど、そこでくじけずにひたむきに貪欲に頑張っていければと思います」と、継続して活躍したいと意気込んだ。

 今シーズンはリーグ戦わずか2試合しかスタメン出場がなかった浅野。最後に、来年について、「まずはスタメンを取ってチームの勝利に貢献することを目標にしたい。それがスタンダードにできるようになれば、また一つ上の目標に向かって頑張っていけると思うので、まずは目の前の目標に対して毎日100パーセントでやっていければと思います」と、スタメン奪取を目標に掲げた。

By サッカーキング編集部

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