田代有三(左)を抑える福岡DF濱田水輝(中央) [写真]=兼子愼一郎
2015 J1昇格プレーオフ決勝が6日に行われ、アビスパ福岡とセレッソ大阪が対戦した。
11月29日に行われた準決勝で、福岡はV・ファーレン長崎を、C大阪は愛媛FCを破って決勝に駒を進めた。福岡は2011年以来5年ぶり、C大阪は1年ぶりのJ1復帰を目指す。プレーオフは引き分けで終わった場合、レギュラーシーズンで上位のチームの勝利となるため、C大阪は勝利が絶対条件となる。福岡は長崎戦と同じ11名が先発。C大阪はMF楠神順平に替えてMFパブロを左MFに起用している。
最初にチャンスを作ったのは福岡。6分に左サイドを突破した酒井宣福が低いクロスを入れると、C大阪DF山下達也がスルーしてGKにまかせる。しかし、これをGKキム・ジンヒョンキャッチしきれずにこぼれると、城後寿がつめようと試みたが、ゴールにはつながらなかった。
福岡は24分にアクシデントが発生する。前線でボールを受けた酒井が太ももを痛めて負傷退場。金森健志を緊急投入した。
エリア手前でパスを受けたパブロが個人技でエリア内に進入すると、エリア右でラストパスを受けた田代有三が角度のないところから右足シュート。しかし、ここはGK中村航輔がなんとかCKに逃れた。
福岡はセットプレーからチャンス。43分、右CKを獲得すると、末吉隼也のクロスボールを金森が頭で競り合ったボールから田村友がボレーシュート。しかし、ここは山口蛍がわずかに触ってブロックした。このまま0-0で前半が終わる。
スコアが動いたのは60分、中盤でボールを持った玉田圭司が前を走る関口訓充へ預けて前線に駆け上がる。関口がスルーパスを送ると、これを受けた玉田がGKと一対一からシュート。ボールはGK中村の股を抜けてゴールネットを揺らした。
リードを許した福岡は73分に中原秀人を下げて坂田大輔を投入。同点ゴールを目指す。一方、C大阪は78分に橋本英郎を下げて扇原貴宏を投入し、守備陣を強化する。
パワープレーに出る福岡は、84分にDF堤俊輔を下げて中原貴之を前線に入れる。すると迎えた87分、エリア左でボールを持った金森がオーバーラップした亀川諒史へパス。亀川がグラウンダーのクロスを送ると、ニアの中原は触れなかったが、走りこんだ中村北斗が右足シュート。これがゴール左に決まり、福岡が同点に追いついた。
勝たなければいけないC大阪は、88分に田中裕介を下げて中澤聡太を、89分に玉田を下げてエジミウソンを投入し、最後の攻撃に出る。しかし、このまま1-1のドローに終わり、レギュラーシーズンを3位で終えた福岡が5年ぶりのJ1昇格を決めた。
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By サッカーキング編集部
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