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G大阪FWパトリックに対しSNS上で人種差別か「私や家族を傷つけた」

2015.11.28

人種差別的発言を受けたとされるパトリック [写真]=野口岳彦

 明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝が28日に埼玉スタジアム2002で行われ、年間3位のガンバ大阪が延長戦の末に3-1で、同2位の浦和レッズを破り、CS決勝進出を決めた。試合後、G大阪のブラジル人FWパトリックに対し、ツイッター上で人種差別的ツイートが行われた。

 パトリックは試合後に自身のツイッターを更新。自身に向けられた人種差別的な書き込みを発見したようで、「こういった書き込みはどんな人でも傷つきます。私は黒人であることをとても誇りに思っています。息子も黒人ですし、とても幸せです。今回の件は、どれほど悲しいかは神様にしか分からないです」とショッキングな出来事だったと明かした。


 人種差別を受けたのは初めてだったようで、「まさかこの国でそういう目に遭うとは思いませんでした」と予想外の事態に驚きを隠せなかったという。日本に対しては「ものすごく好きですし、リスペクトしています。私の中ではマナーや文化が一番良い国」という思いがあり、「この件での対応はしっかりやって頂けることを期待します」と何らかの対処がなされるよう訴えた。さらに「こういう事は人間としてやるべきではない」と犯人を非難している。

 なお、当該ツイートはすでに削除されている模様。対戦相手の浦和は、同日に声明を発表し、「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません。昨年には、国際サッカー連盟(FIFA)総会の決議を尊重し『人種、肌の色、性別、言語、宗教、または出自などに関する差別的あるいは侮辱的な発言または行為を認めない』とする差別撲滅宣言をしました」とコメント。2014年3月に起きた差別横断幕事件以降は、これまで以上に差別撲滅に向けた取組みを進めていると説明した。

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