広島に出場した川崎MF中村憲剛 [写真]=春木睦子
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第14節が17日に行われ、川崎フロンターレは敵地でサンフレッチェ広島と対戦し1-2で敗れた。
試合後の取材に応じたMF中村憲剛は、一時同点に追いつきながらも後半アディショナルタイムの失点で敗北を喫した試合を、「悔しすぎる負け」と振り返っている。
「相手が広島だからとか関係なく、いつも通りに崩せていた。自分のところに青山(敏弘)と森崎カズ(和幸)がきていたから、その背中を取ってという話を、(大久保)嘉人とか田坂(祐介)に言っていて、そこで前を向いて、相手を下げさせるというのはできていた。中を締めると外が開くし、そういうことはできていて、相手がどう出てこようと関係ないサッカーをしていた」と、内容的には納得のいく試合運びができていたと話した中村。
しかし、「いつもはそれで仕留めていた。仕留められなくても、後半もいこうという声が出ていた。先に点を決めておけば、というのはあるが、それも“たられば”になってしまう」と続け、ゴールが奪えないまま50分に先制点を奪われたことを嘆いている。
川崎はリードを許し相手が引いて守る状況で、83分に大久保がミドルシュートを決めて同点とした。中村は、「1点入ると相手の守りがもっと密になる。その中で、嘉人が決めてくれた。あのシーン、俺がコミ(小宮山尊信)からもらって(武岡)優斗に出した。優斗が少し運んで、その瞬間に、エアポケットができた。横ズレができたら、ああいうシュートチャンスは生まれるし、嘉人は決められる。あのズレは前半から活かせると思っていた」とゴールシーンを振り返り、前半から意識していた形だったと話した。
後半アディショナルタイムに喫した痛恨の失点については、「(西部)洋平は声をかけていたし、(大島)僚太もクリアしていた。クリアの方向だけが悪かった。誰が悪いとかじゃないし、そういうちょっとした詰めの甘さの部分。1位を争うチームとやるときはそういうこともやらないといけない」とチームとして最後の部分で甘さが生じたと主張。チャンピオンシップ出場となる年間3位を争う上で、「負けたら終わりと思っていた」と話したが、「(勝ち点差6の)FC東京が負けたのでまだいけると思っている。悔しすぎる負けだが、下を向く必要はない」と残り3戦での大逆転に向けて意気込んだ。
取材協力=いしかわごう
By サッカーキング編集部
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