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【予想スタメン】背水の陣の清水、奇跡のJ1残留へ望みをつなげるか

2015.10.16

清水は、今節で負けか引き分けに終わると、J2降格が決まる可能性がある [写真]=Getty Images

清水エスパルス 松本戦で見られたプレーの硬さは改善できるか

 前節で松本との直接対決に敗れた清水は、今節で負けか引き分けに終わると、3試合を残してJ2降格が決まる可能性も出てきた。本当に負けたら終わりという状況のため、逆に開き直って思い切りプレーできる面もある。ただ、仙台としても、清水が勝つしかないという立場なのは分かっているため、粘り強く守っていればいずれ清水に焦りが出始め、カウンターで点を取る隙も生じてくると考えるはず。つまり、仙台が得意とする堅守速攻のスタイルを存分に生かしやすい中で、清水がいかに先に点を取るかが最大のテーマとなる。


 もちろん、田坂和昭監督もそれを見越してタイトな守備ブロックを崩す練習を繰り返し、10日のHondaFCとの練習試合では、良い形を数多く作って4得点を奪っている。ここ6試合でただ一人得点を挙げている鄭大世が出場停止なのは痛いが、逆に攻撃に流動性が生まれる可能性もある。

 そんな中で気になるのは、松本戦で選手たちのプレーに硬さが見られたこと。重い重圧や緊張感が掛かるのは当然だが、それで身体が硬くなってしまうと、目指す攻撃はできない。今節は前売り券の売れ行きが非常に良く、ホーム通算入場者数が600万人を越えるのが確実で(あと9,386人)、サポーターも奇跡の残留を諦めずに応援を続けている。そんな力強いホームの後押しを力に変えることができるか。チーム史上最大のピンチからプラスに転換できるか、マイナスに引きずられてしまうのか、選手たちの底力を見せるべき正念場だ。(前島芳雄)

■清水予想スタメン
4-4-2
GK
杉山力裕
DF
鎌田翔雅
犬飼智也
角田誠
カルフィン・ヨン・ア・ピン
MF
白崎凌兵
本田拓也
枝村匠馬
ミッチェル・デューク
FW
大前元紀
ピーター・ウタカ

ベガルタ仙台 守備面に不安を残すも、総力戦で勝利をつかむ

 今節の相手は清水。J1リーグ戦の舞台では、アウェーで清水に勝利がない仙台だが、この残留争いの大一番では過去の相性を問題にしても始まらない。2013年の天皇杯4回戦では日本平で勝利しているだけに、ポジティブなイメージで臨みたいところだ。

 不安材料は守備面にある。2ndステージの仙台は、13試合中無失点試合がわずか2試合。守備の修正が必要な現状だが、その中で今節は鎌田次郎が警告累積で出場停止になってしまった。また、GKの六反勇治も、日本代表の遠征から帰ったばかりでコンディション面で不安が残る。

 ただ、攻撃面では好材料が多い。ハモン・ロペスが、リーグ戦の最近3試合で2得点1アシストと波に乗っている。また、前節を負傷で欠場した金園英学も、回復して先発に復帰するものと思われる。

 さらに、仙台が天皇杯の大宮戦から中2日、清水は天皇杯敗退につき、中2週間という日程面での懸念材料もあったが、渡邉晋監督は大宮戦と清水戦の先発メンバーを分け、ターンオーバーに近い形で準備している。大宮戦で結果が出たことで、清水戦に臨むメンバーも続きたい思いは強いだろう。仙台は総力戦で、勝利をつかみ取りたいところだ。(totoONE編集部)

■仙台予想スタメン
4-4-2
GK
六反勇治
DF
菅井直樹
渡部博文
石川直樹
二見宏志
MF
金久保順
梁勇基
富田晋伍
奥埜博亮
FW
金園英学
ハモン・ロペス

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