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楢崎の偉業達成を称える闘莉王「日本一のGK、誰も真似はできない」

闘莉王(右)が史上初となるJ1通算600試合出場を達成した楢崎(左)を称えた

「俺が決めていれば」

 チーム事情もあってFWとして先発出場した田中マルクス闘莉王がそう洩らしたのは、この試合に懸ける想いが強かったからだ。

 3日に行われた明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第13節の柏レイソル名古屋グランパスの一戦で、GK楢崎正剛が史上初となるJ1通算600試合出場を達成。チームは楢崎のメモリアルマッチを勝利で飾ろうと奮闘したが、敵地で3失点の完敗を喫した。

 闘莉王は「居心地が悪い」という慣れないポジションにも、「精一杯やるだけ」とひたすらゴールを狙い続けた。1点を追いかける16分、野田隆之介の同点弾をアシスト。33分には本多勇喜のクロスに頭で合わせたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。その後も何度か訪れた決定機を逃し、試合後は「チャンスを決めないと。何だかFWみたいに言っているけど」とやや冗談交じりに語ったが、先輩の晴れ舞台に勝利で花を添えたかったはず。何より、日本代表でも一緒に戦ってきた盟友を守備で助けたかったに違いない。

 当の楢崎も「点を取ろうと頑張ってくれていたし、感謝しかない」と口にしつつ、「闘莉王といつものように近くでプレーできれば、とも思うけどそこは仕方ないですよ。今はチームの苦しさもある」と“定位置”でプレーしたかったとの気持ちを隠せずにいた。

 この日、闘莉王は楢崎の知人がオーダーしたという胸に「600」、背中には「NARAZAKI 1」と入った600試合出場の記念Tシャツを着てミックスゾーンに登場。「そこら辺の600試合ではない。未だに日本一のGKとして達成したもので、誰も真似はできない。それは何十年、何百年経っても無理」と前人未到の偉業達成を称えた。自身の600試合出場に関しては「俺は無理(笑)」ときっぱり。さらに守護神・楢崎の偉大さについて熱弁を振るう。

「申し訳ないけど、今の日本代表GKはナラさんと比べものにならないし、比べたら失礼。俺も色んなGKと対戦したことあるけど、ナラさんと争っているレベルでもない。それは胸を張って言える」

 一言一句に力を込めながら語る姿に、楢崎へのリスペクトが滲み出ていた。

文・写真=高尾太恵子


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