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【平畠啓史氏はこう見る!】上位陣による直接対決が目白押しの第35節…12位北九州の“ブレない”戦いぶりも必見!

12位に位置する北九州 [写真]=Getty Images

 J2は残すところ8試合。今節は各地で上位陣による直接対決が行われる。勝ち点の差は「10」あるものの、1位と2位が激突。2位ジュビロ磐田が、ホームに首位大宮アルディージャを迎える。磐田は勝っても負けても順位に変動はないが、3位C大阪との勝ち点差「5」をキープしたいところ。対する大宮は、前半戦で勝てなかったチームとの戦いが続いているが、この磐田戦が締めくくりとなる。大宮のホームページでは、C大阪戦、東京V戦、千葉戦、磐田戦に向けての盛り上げ、煽りVTRが公開されているのだが、これがなかなか感動的で、夜中の3時頃に部屋のパソコンを見つめながら、おいおいと泣いてしまった。どちらのチームも相手に合わせたり、奇襲を仕掛けたりすることはないだろう。お互い真っ向勝負で、自分たちのスタイルをぶつけ合う、緊張感のある好ゲームが期待できる。

 3位セレッソ大阪のホームに乗り込むのは、4位につけるアビスパ福岡。両者の勝ち点差はわずか「1」。自動昇格圏内の2位を目指し、どちらも負けられない戦いとなる。福岡は前半、C大阪の攻撃を凌ぐことができれば、ペースを握ることになるだろう。C大阪は早い時間に得点したいところだし、ここ2試合は追いつかれての引き分けが続いているため、先制点よりも追加点が重要になってくる。どちらにしても、球際の攻防など、ギリギリの戦いが90分間続き、目の離せないゲームになるはずだ。


 toto対象カードではないが、8位千葉vs7位愛媛のJ1昇格プレーオフ圏内を巡る直接対決をはじめ、シーズン終盤にふさわしい熱いゲームが目白押しの今節。そんなJ1昇格争いも佳境を迎えつつあるJ2で、J1に上がりたくても上がれないチームがある。現在12位のギラヴァンツ北九州である。昨季は5位ながら、J1ライセンスを保有していないということで、プレーオフに参入することができなかった。プレーオフに行きそうな空気が出始めた頃、村井満チェアマンにやんわりと北九州がプレーオフに出られないものかを尋ねてみたが、けんもほろろに断られてしまった。そりゃそうだ。ルールはルールだし、チェアマンも軽はずみに認めてはいけない立場だから、そう言うのは当たり前だ。でも、なんかやるせなかったんだ。東大に行ける学力があるのに、「使っているシャーペンが既定のものと違うから試験も受けさせない」という感じが。せめて、試験ぐらい受けたっていいじゃない……。チェアマン、素人丸出しの質問をしてすいませんでした。

 それにしても、昨年ほどではないにしろ、今年も北九州の奮闘ぶりは称賛に値する。J1ライセンスはないにしても、彼らの戦いぶりは見事だ。しっかりとした守備がベースだが、ボールを保持しながらゲームを作るスタイルはブレることがない。試合によって、時間帯によって、2トップの組み合わせを変えながらゴールを狙う。小松塁原一樹は、ともに11ゴールを挙げて得点ランキングでも上位に位置。渡大生のスピードに乗ったドリブルは魅力的で、大島秀夫も健在だ。中盤では、ミスの少ない風間宏希小手川宏基加藤弘堅が安定感を生み出し、井上翔太がドリブルでチャンスメイク。そして、百戦錬磨の前田和哉がディフェンスラインをまとめる――。

 北九州を見ていると、世間でよく言われる「モチベーション」という言葉がうそ臭く感じてくる。J1昇格ができなくとも、目の前の敵と戦い、勝つこと。そして、スタジアムに来てくれたお客さんを喜ばせること。それだけで、十分なモチベーションになるのだ。そんなチームを作り上げた柱谷幸一監督の手腕は見事だし、今はJ1に上がれなくても応援し続けるサポーターも素晴らしい。J1昇格争いとともに、北九州の奮闘ぶりも是非見てもらいたい。

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