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【平畠啓史氏はこう見る!】“良い波”から“ビッグウェーブ”へ…上昇ムードを醸し出す福岡の戦いぶりに注目

リーグ戦4位につける福岡 [写真]=Getty Images

 J2は残すところ10試合。ここで良いバイオリズムになれば、良い波に乗れれば、成績は上向きになるし、J1昇格プレーオフに進出した場合でも、勢いを持って戦いに挑める。そんなシーズン終盤戦、アビスパ福岡に良い波が来そうな雰囲気が出始めている。ソフトバンクが早々とパ・リーグ優勝を決めたことも、良い流れを福岡に呼んでいる気がするけれど、でもここ最近ソフトバンクはいつも強いし、それはたぶん関係ないか。J2は天皇杯の関係もあって、8月23日のゲームから3週間、リーグ戦がなかった。心身ともに疲労を回復するため、休息は必要。しかし、調子の良いチームにとっては良い勢い、良い流れならばそのままゲームを続けたいという気持ちもあるだろう。少し流れが悪いならば、良い気分転換にもなるし、負傷者の回復が見込めるということもある。

 福岡は中断前、ファジアーノ岡山に敗れている。ゆえに、中断明けに負けてしまうと嫌な流れになる。しかし、勝つとリセットすることができる。再開後1試合目は、難敵讃岐のホームに乗り込んでのゲームだったが、1-0で勝ち切った。そして、前節はホームでのコンサドーレ札幌戦。世の中はシルバーウィークとか訳の分からぬウィークに入ったようで、あのC・W・ニコルでさえ訳が分からなくなって、「SW」と書いた服を着てCMに出る始末。世間は若干浮かれ気味である。ならばと、福岡は「ちかっぱめんたいマッチ」と題し、かつて福岡で活躍した選手を呼んで試合をするなど、シルバーウィークのホームゲームを盛り上げ、集客に努めた。ここです。ここが重要なポイントなんです。Jリーグの各チームは、集客のために様々なイベントを行う。そのなかでも、年に1回から2回、“勝負のイベント”を行う。告知活動もいつもより精力的に行って集客に努める。クラブの努力もあって、いつもに比べてお客さんがスタジアムに足を運んでくれる。

 しかし、悲しいかな、そんな時に限ってホームチームが負けてしまうことが少なくない。もちろん、勝負の世界。試合をする前から勝つことがわかっているゲームなんてない。ただ、ここで勝つことが、良い試合を見せることが、その後の集客を伸ばす絶好のチャンス。ところが、そのチャンスをふいにしてしまうことが多々あることも事実だ。

 9月20日、福岡のホームであるレベルファイブスタジアムには13873人が来場した。平均入場者数が7854人ということを考えても、かなりの数である。そんな中で福岡は、PKのチャンスを逃し、相手に先制され、逆転ゴールがノーゴールとなる展開で、後半のアディショナルタイムに劇的ゴールを挙げて勝利するという、最高のエンターテインメントを提供することができた。2連勝に加え、波に乗る勝ち方だ。そして、これからシーズン佳境を迎えるにあたり、味方になってくれる人を増やすことができただろう。この日、スタジアムに足を運んでくれた人は、きっとシーズン終盤戦も応援してくれるに違いない。

 そして、今節はアウェーでロアッソ熊本と対戦し、その次はホームでの東京ヴェルディ戦と、移動も楽なスケジュールとなった。この連戦をうまく乗り越えることができれば、“良い波”が“ビッグウェーブ”に変わるかもしれない。

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