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【予想スタメン】首位陥落の広島、大記録に迫るエースの活躍が連敗脱出のカギ

2015.08.21

J1通算得点記録まであと2点と迫っている佐藤(右) [写真]=Getty Images

アルビレックス新潟 守備の再建は急務、堅守の実現が勝利へのカギ

 前節清水戦は、指宿洋史の2ndステージ4点目となるゴールで先制しながら追いつかれ、勝ち点1を分け合った。柳下正明監督が「いつもは出ないようなイージーミスが攻守で出た」と振り返った試合内容を考えれば、思うようにチームのギアが上がらず、ペースを握れないながらも勝ち点1を積み上げたことはポジティブな結果と言える。


 今週の新潟は涼しく、過ごしやすい日が続き、コンディションを回復させつつ、広島戦に向けてトレーニングすることができた。清水戦では「マークに付ききれない」、「距離感が悪くパスがつながらない」といった“動きの重さ”が原因で大苦戦したが、状態を上げて広島戦に臨めるだろう。

 清水と引き分けて3試合未勝利の現状で気になるのは、3試合全てで先制しながら勝ち切れていないことだ。2ndステージでは、ここまで7試合全てで得点を奪っているだけに、守備の再建は急務。広島の鋭いカウンターで失点しないためにも、今週のトレーニングではボールの失い方に注意を払うことが強調された。

 広島には2012年5月に勝って以来、リーグ戦で2分3敗と苦戦中。1stステージでの対戦では2-4で大敗した。この試合はレオ・シルバが体調不良で帰国中、舞行龍ジェームズ小泉慶が出場停止で、2種登録の2選手をベンチ入りさせる苦しい陣容だった。GK守田達弥は「あの時とはチーム状態も違う。今回は自分たちの形で戦える」と勝利に意欲を見せるが、堅守の実現がそのカギを握る。(totoONE編集部)

■新潟予想スタメン
4-4-2
GK
守田達弥
DF
川口尚紀
舞行龍ジェームズ
大野和成
コルテース
MF
山本康裕
レオ・シルバ
小泉慶
加藤大
FW
指宿洋史
山崎亮平

サンフレッチェ広島 U-22日本代表4人選出と若手の成長が著しい

 前節の柏戦で0-3と「言い訳のできない完敗」(森保一監督)を喫してしまい、2ndステージだけでなく、年間順位でも首位を滑り落ちてしまった。連敗も連続完封負けも今季2度目。前節は浅野拓磨佐藤寿人と共存させはしたものの、機能性は今一つ。約2カ月ぶりに復帰した塩谷司は、攻撃面ではさすがの存在感を見せつけたものの、守備面では全3失点に絡んでしまい、実戦感覚が戻りきっていないことを露呈。柴崎晃誠や森崎浩司の負傷からの復帰もまだ先のことであり、効果的なカンフル剤を見出せていないのが現状だ。

 ただ、柏戦で2ndステージの平均シュート本数9.67本を大きく上回る17本を打てたことは光明だ。本質的な決定機が少なかったという現実もあるが、シュートが打てるところまでは持ち込んでいたということも事実。5バックや青山敏弘へのマンマークを仕掛けられたり、前からの守備を敢行されたり、様々な手法で“対策”を練られた中でも、広島らしい論理的な攻撃は決してゼロではなかった。

 U-22日本代表に浅野、野津田岳人吉野恭平宮原和也と4人も選出されるなど、若者たちは間違いなく成長している。J1通算最多得点記録まであと2点と迫っている佐藤寿人も、新潟のホーム、デンカスタジアムとの相性は良く、2009年から2012年にかけて4年連続ゴールを決めているほど。エースが大記録への階段を上がれば、連敗脱出への道も見えてくる。(紫熊倶楽部 中野和也)

■広島予想スタメン
3-4-2-1
GK
林卓人
DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴
MF
ミキッチ
青山敏弘
森崎和幸
柏好文
ドウグラス
野津田岳人
FW
佐藤寿人

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