連敗を脱出し、4カ月ぶりの連勝を狙う神戸 [写真]=Getty Images
■ヴァンフォーレ甲府 キャプテン山本の復帰は大きなプラスに
最近4試合の成績は1分3敗。そのすべての試合で先制点を献上し、得点はわずかに「1」。ペースダウンの感は否めない。徹底してサイドからクロスを入れられた前々節のFC東京戦に続いて、前節横浜FM戦では、ラフィーニャに甲府のボランチ脇を使われたり、選手間の距離を広げられた。津田琢磨は「うちのやり方をかなり研究されているように感じた」と話している。
今週の練習では、神戸の勢いのあるプレッシャーをかいくぐって、ロングボールを1トップのバレーに当てていく選択を強調していたが、敵将は“策士”で名高いネルシーニョ監督だけに、神戸側の出方も気になるところだ。
そんな中、「痛みはまだある。リバウンドを見ながら」(佐久間悟監督)の状態ではあるが、キャプテンの山本英臣が復帰予定。守備の統率だけでなく、その正確なフィードで起点にもなる存在だけに、後手を踏み続けているチームに、落ち着きと攻撃の手段をもたらすことが期待される。前節体調不良で欠場した阿部拓馬も、すでに回復。出場に支障はなさそうだ。
一方で、阿部翔平が疲労蓄積のため、20日の練習を回避した。昨季甲府に加入して以降、リーグ戦全試合に先発している“不動の左WB”だけに、当日には間に合わせてくるものと思われるが、もしもの場合は大きな不安材料になる。また、新加入のマラニョンは今節から出場可能だが、コンディションや戦術理解の面からすると、出場機会があっても起用法や出場時間は限定的なものになるだろう。(渡辺功)
■甲府予想スタメン
3-4-2-1
GK
河田晃兵
DF
土屋征夫
山本英臣
津田琢磨
MF
稲垣祥
新井涼平
マルキーニョス・パラナ
阿部翔平
伊東純也
阿部拓馬
FW
バレー
■ヴィッセル神戸 攻撃陣は好調を維持、守備の安定度も蘇りつつある
前節は攻撃力の高い川崎を無失点に抑えただけでなく、レアンドロの復帰加入後ホーム初得点、渡邉千真の4試合ぶりのゴールで、2-0と勝利。約4カ月ぶりのホーム白星、J1ホーム通算100勝も達成し、連敗も「3」でストップした。ただし、この1勝で満足してはいられない。今季のJ1リーグ戦では、4月の1度しか連勝がないだけに、今度は約4カ月ぶりの連勝を達成して、順位を少しでも上げていきたいところ。今節の相手は、4月の連勝時にホームで4-1と大勝した甲府だ。
甲府との山梨中銀スタジアムでのアウェー戦は、過去1分2敗と勝っていない。昨季も相手の堅守速攻にはまり、0-2で敗れている。最近では柏、川崎とポゼッションサッカーを志向するチームとの対戦が続いていたが、固いブロックを作ってからカウンターを仕掛ける相手にいかに対応できるかは、見どころの一つ。上位に進むためには、この難所を突破する必要がある。
トレーニングに姿がなかったマルキーニョスや、負傷で別メニュー調整中の小川慶治朗、安田理大らを欠いて甲府戦に臨むことになるが、前節でゴールを決めたレアンドロや渡邉、ハードワークが光った石津大介ら、攻撃陣は好調。また、前節の試合中には4バックへのシステム変更を柔軟に行うことができ、守備の安定度も蘇りつつある。今回も、広島戦や山形戦の時のように、アウェーの“鬼門”を突破し、良いイメージを持続したいものだ。(totoONE編集部)
■神戸予想スタメン
4-2-3-1
GK
山本海人
DF
高橋峻希
岩波拓也
高橋祥平
相馬崇人
MF
三原雅俊
チョン・ウヨン
石津大介
森岡亮太
渡邉千真
FW
レアンドロ