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C大阪と勝ち点3差に…磐田の名波監督「お尻に火がついたほうがやれる」

C大阪戦に臨んだ磐田イレブン [写真]=ジュビロ磐田

文=青山知雄

 3位以下との勝ち点差が詰まっても、指揮官はポジティブだった。

 26日に行われた明治安田生命J2リーグ第26節。勝ち点47で2位につけるジュビロ磐田は、同41で追いかける3位セレッソ大阪をホームに迎え、今シーズン最多となる1万2868人の観衆を集めた。

 J1自動昇格圏を争うライバルとの直接対決に周囲もヒートアップした。この日はユニフォームの背中スポンサーでもあるサーラの後押しを受け、サポーターが選手入場時にコレオグラフィを実施。朝8時半から約70名のサポーター有志が集まって準備したという盛り上げ策で、ゴール裏にはクラブフラッグを想起させるサックスブルーに白の十字が浮かび上がった。

 試合も大一番ならではの白熱したものとなった。前半立ち上がりの7分に一瞬のスキを突かれて田代有三に先制点を許したが、シュート本数で23対7と上回るなど内容で圧倒。太田吉彰松浦拓弥、ケガから復帰したアダイウトンという前線の3枚がポイントゲッターのジェイと絡みながらサイド攻撃を中心に積極的にゴールを狙っていく。だが、相手の体を張った守備をどうしても崩せず、序盤の失点が響いて0-1で敗戦。FC岐阜との前節に続く完封負けで3位C大阪との勝ち点差は3、4位東京ヴェルディとは同4差と詰まってしまった。

 だが、名波浩監督は試合後の記者会見で悔しさをにじませながら、「順位的にお尻に火がついたほうがお前らはやれるんじゃないか」とロッカールームで選手たちに檄を飛ばしたことを明らかにし、今後へのポジティブな見通しを語った。

「後半の内容は次につながると思う。ジェイを中心にフィニッシュに持ち込むことができていたし、23本というシュート数は素晴らしい数字。前半は仕掛けのパスや仕掛ける前のコントロールミスが続いたり、ここで一本通さなければというパス……ラストパスを出す前の一本がつながらなかったりしていたが、これは簡単に改善できる部分なので、練習からしっかり取り組んでいきたい。選手たちには次の試合で崩しの部分とフィニッシュの精度、そしてメンタルの強さを期待したい」

 名波監督は開幕前から「今シーズンのJ2は大混戦になる。そんな簡単に勝ち抜けるものではない。夏からが本当の勝負」と話していた。そしてC大阪戦後、想定内の接戦になってきたことを受けて会見終了後に話を聞くと、「予想よりも3位以下と勝ち点差が開いてしまい、選手たちに緩んだ部分があったかもしれない。でも、会見でも話したとおり、これでお尻に火がついたわけだからね。やるしかないでしょ」と冷静に現状分析しながら、しっかり前を向いていた。

 ジュビロ磐田というチームが持つ力、選手のポテンシャルは誰よりも分かっている。もっとできるはず──そう考えていることだろう。もちろん現在の目標はJ1昇格だが、指揮官が見据える未来はもっと大きなものだ。3位以下との勝ち点差が開いたのであれば、もっと差を大きくしたいのが本音のはず。だが、立ち止まっている時間はない。大一番で悔しい敗戦を喫した直後から選手たちにポジティブな声を掛け、チーム一丸となって再び前進しようと試みる名波ジュビロの再建に注目したい。

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