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徳島MF青山隼が27歳で現役引退を決断「思い描くプレーができない」

2015.07.14

 徳島ヴォルティスのMF青山隼が現役引退を表明した。徳島は14日にクラブ公式サイトを通じて、同選手の申し出を承認し双方合意のもとで契約を解除することになったと発表している。

 現在27歳の青山は2006年に名古屋グランパスのユースからトップチームへ昇格しプロとしてのキャリアをスタートさせる。2008年に徳島に加入すると、2011年には浦和レッズへ完全移籍したものの、1年後には徳島へ復帰していた。


 2007年にはU-20ワールドカップに臨む日本代表に選出され、グループステージ初戦のスコットランド代表戦では得点を記録するなど、チームに貢献した。

 青山は同サイトで「本日をもって引退することを決断しましたのでご挨拶させていただきます。これまで9年半、試合に出ている時もそうでない時も、熱く応援してくださったファン・サポーターの皆様、ありがとうございました。そして、大きな怪我もなく丈夫な身体に育ててくれた両親、サッカーをするきっかけを作ってくれた兄に、今まで以上に感謝の気持ちを伝えたいと思います」と引退を報告。

 そして「年代別代表として日の丸の入ったユニフォームを着て世界の同世代のトップレベルと戦うことができたことは、今日に至るまで常に自分のサッカー選手としての考えの礎になりました。僕のサッカー選手としてのキャリアは徳島ヴォルティスというクラブの発展と共にあったという思いが強いです。名古屋グランパス時代の恩師である元強化部長の中田仁司さんに徳島ヴォルティスでプレーするチャンスをもらったのが21歳の時、そして浦和レッズへの移籍を経て、もう一度ヴォルティスに戻ってJ1昇格を成し得た2年前の国立、あの日は生涯忘れることのない一日です」と現役時代の思い出を振り返っている。

 また、「自分自身が思い描くプレーが表現できないことがあり、サッカー選手である自己に対しての追求に、キャリアをスタートさせた時とのギャップがあることに気づきました。その気持ちが日々のトレーニングに全力で臨もうとする自分との葛藤を生み、その葛藤に勝てない以上、プロサッカー選手としてこれ以上ピッチに立つわけにはいかないと思い、キャリアを終えることを決断しました」と、引退の理由を説明した。

 最後に「どんな道に進むにしても新たなチャレンジとなりますが、これまでと同じように常に全力でぶつかっていきたいと思います。徳島ヴォルティスのファン・サポーターの皆様、株主・スポンサーをはじめ、クラブを支えてくださっている皆様、これまで応援していただきありがとうございました。そしてこれからも、クラブに対して更なるサポートをよろしくお願いします。新たな道に挑んでいく自分をこころよく送り出してくれるクラブに感謝し、本日、一番長くユニフォームを着たここ徳島の皆様の前でプロ選手としてのキャリアを終え、引退の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました」と締めくくっている。

 なお、8月8日に開催される明治安田生命J2リーグ第28節の水戸ホーリーホック戦において、同選手の引退セレモニーを行う予定となっている。

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