4試合ぶりの白星のために得点が期待される宇佐美 [写真]=Getty Images
■モンテディオ山形 昨年天皇杯決勝のリベンジ、元G大阪川西の活躍に期待
前節広島戦は前半だけで4失点を喫し、計5失点。大敗の要因はさまざま挙げられるが、山形のミスを逃さず決めきった広島の決定力に加え、山形側にも最初の失点で平静さを失った部分があった。ここまで守備をベースに大崩れする試合がなかっただけに、心配な傾向ではある。
ここで迎えるのが、やはり個の決定力の高いG大阪。昨年天皇杯決勝の再戦となるが、その試合でも宇佐美貴史、パトリックらの高い個の能力と決定力に屈している。山形はボールにプレッシャーをかけながら全体のバランスも求められる難しい状況に90分間挑むことになる。
天皇杯決勝では、当時G大阪から期限付き移籍し、チームを牽引していた川西翔太が、契約上の関係で出場できなかった。しかし今季は完全移籍し、出場条件をクリア。負傷がちでベンチスタートの試合も多かったが、コンディションは徐々に上向きつつあり、攻守両面での活躍が期待される。
また、前節で途中出場直後にゴールを決めた中島裕希もこのところ好調をキープ。G大阪のサイドバックの裏を狙う刺客として、今季初先発でピッチに立ちそうだ。
当日は19:00キックオフのナイトゲームで、天候は雨が予想されている。気温も低いと見られており、その点ではハードワークをベースとする山形は助かるが、雨でピッチが適度に濡れれば、ボール扱いに長けたG大阪のアドバンテージとなりそうだ。(totoONE編集部)
■山形予想スタメン
3-4-2-1
GK
山岸範宏
DF
當間建文
西河翔吾
石川竜也
MF
高木純平
松岡亮輔
アルセウ
キム・ボムヨン
中島裕希
川西翔太
FW
ディエゴ
■ガンバ大阪 中盤の攻勢の変化で攻撃が活性化
昨年の同時期に比べれば、勝利数、勝ち点でも上回っているものの、どこか停滞が感じられるG大阪。その要因の一つが、前線の選手にゴールが生まれていないことだ。今季に入り、宇佐美貴史がもつ「宇佐美が決めればガンバは負けない」神話は33試合連続を数えているものの、その宇佐美を含め、ここ4試合は前線の選手にゴールが生まれていない。相手チームが守備意識を高く試合に入る状況が続いている中で、その堅守をこじあけられていない印象だ。
だが、かといって全く攻撃に勢いがないのかと言えばそうではない。神戸戦、仙台戦ではその印象が否めなかったものの、直近の柏戦は、本来2トップを預かってきた宇佐美がポジションを1列下げるなど中盤の構成を変える中で攻撃が活性化。中盤にうまくタメを作りながらテンポよく攻撃を仕掛けた。
ただ、結果を見ても分かるように『ゴール』が遠い。守備の部分については、柏戦での失点もセットプレーからのもので流れの中からは殆どチャンスを作らせなかったと考えても、あとはその堅守をベースにいかにゴールをこじ開けられるかだろう。
今節対戦する山形は昨年のリーグ戦でこそ対戦はなかったものの、天皇杯決勝では3-1と勝利。宇佐美が2ゴール、パトリックが1ゴールとFW陣が躍動する中、力の差をみせつけて頂点に立った。その良いイメージを持ってアウェーの地に乗り込みたい。(totoONE編集部)
■G大阪予想スタメン
4-4-2
GK
東口順昭
DF
米倉恒貴
丹羽大輝
岩下敬輔
藤春廣輝
MF
阿部浩之
遠藤保仁
今野泰幸
倉田秋
FW
パトリック
宇佐美貴史