マインツへの移籍が決まった武藤嘉紀 [写真]=Getty Images
FC東京は30日、所属する日本代表MF武藤嘉紀が、同代表FW岡崎慎司の所属するマインツへの完全移籍で合意したと発表した。試合後、武藤が記者団の取材に応えている。
4月上旬にプレミアリーグ王者のチェルシーへ移籍する可能性が浮上し、大いに話題を振りまいた武藤。今回のマインツ移籍についても、「3月にチェルシーからオファーをもらって、ヨーロッパを意識しました。そこからは自分に合うところを探しました。移籍するのかしないのか、色々と考える中で、チームメートやファン・サポーターの後押しもあり、それがあったからこそ一つ上のレベルで勝負したいと思えました」と、チェルシーからオファーを受けたことがきっかけで、ヨーロッパへの移籍を強く意識するようになったことを明かした。
チェルシーにも惹かれる部分があったのか問われると、「もちろんありました。世界のビッグクラブですし、まだ他のクラブからオファーがある前に声を掛けてくれました」と語りながらも「(チェルシーへ移籍しなかったことへの未練は)全くないです。ステップアップの先にあるところだと思いますし、いきなりレベルの高すぎるクラブに行ってしまうと、海外に慣れるだけでも時間が掛かると思います。マインツで結果を残せば見てもらえると思いますし、まずは自分を必要としてくれるチームにしっかりと貢献したいです」と、出場機会を得ることを優先して考えた結果、マインツ移籍を決めたと述べている。
今後に向けては、「結果を出さなければ、試合に出場することは難しいです。自分との戦いになりますが、支えてくれた人のためにも頑張りたいです。移籍を決めるまでの間は、眠れない時やサッカーに集中することが難しい時もありました。それでも、監督を始め、支えてくれた人がいたので、恩返しできるようにしたいです」と語り、マインツでしっかりと結果を残すことで周囲の人々へ恩返しすることを誓った。