FC東京に所属する日本代表MF武藤嘉紀 [写真]=Getty Images
FC東京は30日、所属する日本代表MF武藤嘉紀が、同代表FW岡崎慎司の所属するマインツへの完全移籍で合意したと発表した。
4月には今シーズンのプレミアリーグを制したチェルシーからのオファーを報じられていた武藤だが、マインツへの移籍で合意。なお、今後のスケジュールは決まり次第、発表される。
武藤は、クラブ公式サイトを通じて、「今回このようなチャンスをいただけたのは、チームメイト、クラブ関係者、指導者の方々をはじめ、これまで武藤嘉紀に関わって下さったたくさんの方々、そしていつでも側にいて勇気を与えて下さり、応援して下さったファン・サポーターの方々のおかげです。本当に、本当に、感謝の気持ちで一杯です」と感謝を示した。
さらに、「自分の中で決断するまでには、いろいろな葛藤や迷いもありました。たくさんの方にご迷惑やご心配もお掛けしてしまいました」と葛藤を明かすと、「ただ、決断したからには、たくさんの方々に恩返しできるように、自分ができることを精一杯やりたいと思います。いまは自分が育ってきた、愛するFC東京のために、次の試合でいいプレーをすること、ゴールを決めること、チームが勝つことだけを考えます」とFC東京での残りの試合に向けて意気込みを語った。
そして最後に、「ファン・サポーターのみなさまに、プレーを通して感謝の気持ちが伝えられるように、全身全霊で頑張ります。ぜひFC東京へ、武藤嘉紀へ、これまで以上に熱いご声援をよろしくお願いします」とサポーターにメッセージを送っている。
1992年生まれで22歳の武藤は、FC東京の下部組織出身で、慶應義塾大学に在籍していた2012年、2013年にFC東京で特別指定選手として登録。2013年7月6日のサンフレッチェ広島戦で初出場し、J1デビューを果たしていた。そして2014年にFC東京に正式加入すると、同年4月16日に行われたナビスコカップのヴィッセル神戸戦でプロ初ゴールを記録。入団1年目の同シーズンは、33試合に出場して新人最多得点記録タイの13ゴールを奪い、ベストイレブンにも選出されていた。
日本代表では、ハビエル・アギーレ前監督のもと、2014年8月に初招集を受け、9月5日のウルグアイ戦でデビュー。同月9日に行われたベネズエラ戦では代表初ゴールを決めた。