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三門が古巣新潟との初対戦で決勝点…横浜FMが2連勝で6位に浮上

得点を喜ぶ三門(左) [写真]=大木雄介

文=安田勇斗

「新潟の方々には本当にお世話になった。その思いを新潟戦でぶつけたかったけど、昨シーズンはそのチャンスをつかめなかった」

 アルビレックス新潟から横浜F・マリノスに移籍して2年目。三門雄大は昨シーズン、レギュラーポジションを確保できず、古巣との対戦でも出場機会を得られなかった。それだけに今日この試合には期するものがあった。

 前節名古屋グランパス戦に続き3-4-3のボランチとして出場した三門は、前半から積極的に前線へ飛び出した。「アデ(アデミウソン)の調子が良かった。前線でボールを収めて、僕らが前へ出ていくための時間を作ってくれた」。その言葉通り、横浜FMは1トップのアデミウソンを起点に、ワンタッチパスを織り交ぜたシンプルな攻撃で新潟守備陣の隙をうかがった。

 しかし、決定的な場面はほとんど作りだせず、前半のシュート数はわずか2本。エリク・モンバエルツ監督は、まずは中盤で優位に立つために後半開始時からシステムを4-2-3-1に変更した。三門は引き続きダブルボランチの一角を担い、タイミングを見計らいながら前半同様、意欲的に攻めあがった。

 61分、この三門のひたむきな姿勢がついに実を結ぶ。ハーフウェーライン付近でのアデミウソンのボールキープから、こぼれ球を拾った三門が左サイドを駆けあがる中町公祐にパスをつなぐ。縦へと一気に仕掛ける中町、中央を走るアデミウソンの動きを見て、三門は右サイドへ疾走。ペナルティーエリアに進入すると、中央へ切れこんだ中町からの絶妙なラストパスに合わせ、逆サイドのネットに右足で落ち着いてボールを流しこんだ。

 待望の先制点は「自分にとって理想的な形」(三門)から生まれた。「前半に何度か飛び出した時はレオ(シルバ)に付いてこられたけど、辛抱強く何回もやっていけばチャンスは来ると思っていた。(中町)マチ君が素晴らしいボールを出してくれたから流しこむだけだった」

 古巣との初対戦で決勝点、これは横浜FMでの初ゴールでもあった。しかし、この値千金の得点について問われても、三門は相好を崩さず冷静に答えた。「新潟から取れたからというよりは……昨シーズンなかなかゲームに絡めなくて、今シーズンも最初は悔しい思いをした。今試合に出られている状況に満足せず、そういう悔しい思いを忘れないでプレーしようと思っているし、そうした思いがゴールにつながったと思う」

 もちろん、新潟への感謝の念は忘れていない。「新潟と対戦相手として本気でぶつかることができて良かった。その中で決勝点を挙げられたことはうれしい。ただそれよりも、自分がプレーする姿をサポーターの皆さんや新潟の選手たちに見せられたことの方がうれしかったし、プレーしていて楽しかった」

 77分に三門は兵藤慎剛との交代でピッチを退いた。以降、横浜FMは手堅い試合運びで相手に1本もシュートを許さず、1-0でシャットアウト勝ち。2連勝で勝ち点を17に伸ばし、順位を6位まで上げた。

 1試合消化が少ない首位浦和レッズと勝ち点7差。当然ながらこのままでは終われない。「この順位には満足していないし、もっと上に行けるようにがんばっていきたい」(三門)。昨シーズン、リーグ戦13試合の出場にとどまりながら、今シーズンはすでに9試合に出場。右サイドバックやトップ下もこなす万能型ボランチは、チーム浮沈のカギを握る重要なピースになろうとしている。

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