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組織と個人が噛み合い快勝…柏が吉田達磨監督の川崎対策を遂行

逆転での快勝劇となった [写真]=兼子愼一郎

 川崎フロンターレとの対戦を控えて分析を進める中、柏レイソルの吉田達磨監督は「これはかなり強いぞ」と感じたという。

 ポゼッションサッカーを志向するチーム同士。「一度ボールを持たせたら返って来ない。ロングボールを蹴った後のセカンドボールも抑えてきていた」とは、吉田監督の川崎評だったが、柏は29日に行われたJ1 1stステージ第8節で、4-1と勝利を収めた。

 敵地での快勝の要因に挙げられるのが、川崎の中村憲剛と大島僚太が組むダブルボランチへの対策だ。就任初シーズンを戦う40歳の青年監督が試合後に振り返った。

「相手ボランチのところに焦点を絞り、ミーティングと選手の意志を統一することで、フロンターレの良さをどう消して、我々はどうプレーしていくかを、選手たちが90分間タフに集中して意欲的に戦ってくれた」

 相手の心臓部への対応を任せられたのが、30歳の大谷秀和と20歳の小林祐介の2人。主将を務める大谷が「仕事をさせないようにいつもよりも僕と祐介が強めにいった。外に外に展開させていくようなイメージで入った」と明かした対策は、当の中村も「外に行けば数的有利は作れていた。ただ、それは本来のやりたいことではない。そこは難しかった」と口にしたように、絶大な効力を発揮した。

 大谷らが任務をキッチリと遂行したことで、攻守に歯車が回り出し、選手たちが揃って「狙い通り」と胸を張った快勝劇。しかし、忘れてならない要因がもう一つ。吉田監督が、「勝敗をわけたポイントは、対策と前半の内に1点を返したところ」という後者の部分。前半アディショナルタイムでの得点だ。

 指揮官曰く、「前半はどちらのゲームになってもおかしくないような展開」だったが、43分にセットプレーから先制点を奪われてしまう。一気に流れを奪われかねない中に生まれたのが、武富孝介が叩き込んだ同点弾だった。中盤から一気にペナルティーエリア内までドリブルで持ち込み、右足を振り抜いた一発。本人は「ボランチを置き去りにできていたので、あとは最終ラインとシュートを打ち込むだけだった」とさらりと振り返ったが、大谷らが「前半で追いつけたことが、チームとして非常によかった」と語る価値ある得点だった。

 組織と個人が噛み合って、実力を認める相手から挙げた1勝。「監督のやろうとしているサッカーを力のある相手に出せたことは自信に繋がる」と大谷が口にするように、勝ち点3とともに、掴んだ手応えも大きそうだ。


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