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“やはり”混戦J1、開幕5試合で全勝・未勝利はゼロ…短期決戦も最後まで接戦必至

第5節終了時点で首位タイの浦和(左上)とFC東京(右上)、第3位のG大阪(左下)、第4位の仙台(右下) [写真]=Getty Images

文=川端暁彦

 4月12日、明治安田生命J1リーグ第5節が終了した。4節の時点で全勝チームは早くも消滅しており、昇格組の3クラブも含めて全18チームが白星を獲得。全勝クラブも全敗クラブも存在しない。「やはり」と言うべきか、まさに混戦模様である。

 さらに言ってしまうと、この5節の結果によって全勝チームがないどころではなく、“4勝チーム”もなくなった。5試合を終えて同率首位となったのは浦和レッズFC東京の両クラブだが、その戦績は3勝2分(勝点11)。好結果には違いないが、4勝チームが一つでもあれば(つまり、勝点12)首位には立てなかった結果である。

 この浦和とFC東京に1勝差(勝点3差)以内という、直接対決があれば自力で逆転可能な“射程内”につけているのが、3位・ガンバ大阪から7位の横浜F・マリノスまでの5チーム。ただ、7位の横浜FMと6位の川崎フロンターレの数字は2勝2分1敗(勝点8)という、完全に五分の戦績である。こんなデータからも、序盤でスタートダッシュを実現したチームがないことがよく分かってもらえると思う。

「勝点も順位も悪くはないけれど、良くもない」。川崎のMF中村憲剛はこの数字を微妙な感情を込めながら形容した。優勝を狙うクラブにとってみれば、「序盤で走り損なった」という印象の残る結果だろう。一方、ここまで2勝3分の無敗(勝点9)で来た4位・ベガルタ仙台は、シーズン前の外野の予想を覆した形となった。とはいえ、こうした予想外のチームが飛び出してくることを含めた混戦模様は、“いつも通りのJ1リーグ”とも言える。

 今年からそんな混戦リーグに2ステージ制が採用された。フルシーズンを戦う従来のシステムでは、4月中旬の現時点の順位表は「つばぜり合い」の段階でしかないが、今年は違う。ファーストステージの第5節というのは、全17節の3分の1近い段階である。次の第6節を消化すれば、ステージの3分の1はもう終えたことになるのだ。

 そう考えると、ここからの3分の2で極端に抜け出すチームが出てくることはないのかもしれない。浦和にしてもFC東京にしても、試合内容として抜きん出ているわけではなく、それは3位以下のチームについても言えること。「首位と2勝差(つまり勝点6差)」まで範囲を広げて考えると、14位・アルビレックス新潟までが範囲に収まってしまうのだから、このリーグはどう考えても「まだまだ分からない」。序盤は10位と沈んでしまった(ように見えるが、上位との勝点差は殆どない)サンフレッチェ広島のようなチームにもまだチャンスは残されていると見るべきだろう。

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